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映画「コクリコ坂から」 [映画]

ジブリの映画「コクリコ坂から」を見てきました。
新宿ピカデリーでデジタル上映!にも関わらず、メガネを忘れるという(汗)。しかし、内容は素晴らしかったので、さっそく感想でも。
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自分は見に行く前に映画の情報を一切集めないのですが、「コクリコ坂から」って、タイトルからどんな内容か全く想像できなかったのですが、学園純愛モノと言った感じでしょうか?

ジブリというと最近ではアリエッティですが、その前のポニョが超ヒットで、魔法使いや独特な生き物?が登場し、それはそれはファンタジーあふれる楽しいジブリワールドが広がってるという印象が強いと思いますが、コクリコ坂はファンタジーなしです。1967年の40年以上も昔の桜木町が舞台となっています。

ジブリなのに昔の日本が舞台でファンタジー無しと聞くと、それってジブリ?と不安に思う人がいるかも知れませんが、紛れもなくジブリ映画でした。

中学生の普通に学園生活で、純愛と言っても過剰な愛情表現があるわけでもありません。さらに派手なアクションシーンもないのです。特に若い人が見たら、どうして彼女が恋に落ちるのか、今ひとつ共感できなかったと思う人がいるかも?

やはり昔は質素だったのかなぁ?と思うより、人の恋愛感情なんてそれぞれなんで、たくさんの愛の形があるんだと理解した方が吉です(笑)

恋愛だけでなく、舞台となる40年前の世界は見るからに現代と違うので、見た目だけでなく生活感も遙かに違うので、若い人は理解に苦しむ・・・事はありませんよ。ただ、昔の街を色あせた感じで描くのではなく、様々な色が散りばめられ、鮮やかな昔の日本、もうこれはファンタジーですよ(笑)。ジブリが描くと、古くさいのではなく、暖かく、住んでみたくなる素晴らしい世界になっているのがスゴイ。

特にメイン舞台でもある部室、これがまた素晴らしかった。散らかっていて汚いのに、ジブリギミックが動いていて、楽しげに見ませんでした?ハリーポッターの魔法学校に対抗出来るぐらい楽しげに見えましたよ(笑)

そして、コクリコ荘で展開する日常生活。今では、下宿とかで共同生活ってあるのかな?ボクの子供の時代からすでにあまりなかったように見えますが、現代と比べるとその違いが楽しめます。今は、会ったこともない人と離れていてもつながることができる世界。しかし、映画は当然携帯電話もネットもない世界。生でつながるしかない、不便だけど人との距離が近い世界。どっちが良いとか優劣を付けるのではなく、比較して良いところをヒントにしたり、暖かいジブリワールドに憧れたり、とにかく積極くさくなく楽しめるのがジブリの良いところ。

でね、今回はデジタル上映でしたけど、この映画は音響が良い映画館で見てもらいたいですね。サラウンドがバッチリ体感できる席で見て欲しいです。この映画、サウンドがポイントになるのですが、サラウンド効果が高ければ、ジブリワールドに深くシンクロできると思います。

というわけで、むしろ新鮮に見える40年前の世界にファンタジーを感じ、対立しても1つになれる人のつながりの暖かみなど、かなり楽しめたジブリ映画でした。アラフォーの人は特に楽しめると思います。現代は困ってる人がたくさんいるのに1つになって助け合うことすら出来ません。その点はちょっと恥ずかしいなと、映画を見た後で思いましたです。

今年の夏はハリーポッターやトランスフォーマーなど大作が目白押しですが、「コクリコ坂から」もかなりオススメですのでぜひ!

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