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αアンバサダーキックオフミーティングレポートその2 αレンズ編 [イベント]
間が空いてしまいましたがαキックオフミーティングレポートその2です。
6/11に北米にてα7RIIが発表されました。特徴を大ざっぱに言うと
・4240万画素
・裏面照射CMOSセンサー
・ボディ内手ぶれ補正
・拡張感度でISO102400
・399点像面位相差AF
・EVFの解像度もXGAに
・4k動画撮影対応
α7IIをベースにα7Sの高感度、さらに4K動画を搭載して、究極のα7シリーズが登場といった感じでしょうか?α7Rは高画素のためにスピードを犠牲にしているところがありましたが、α7II同様のスペックになり、高画素でもスピードに妥協してない点がα7Rユーザーの自分からすると、すごいなと思います。EVFも解像度が強化されていて、EVF特有の撮影時のブラックアウトが軽減されているか確認したいところです。
同時に発表されたRX100IVにはわざわざEVFのブラックアウトがないと書いてあるので、α7RIIはそこまで行ってないのかもしれませんが、α7Rからバージョンアップしてないところがないぐらい強烈なパワーアップをしているように感じます。
あ、α7RIIがスゴイということが言いたいのではなくキックオフミーティングとα7RIIの発表タイミングに関して言いたいわけですよ。実は・・・本当は・・・キックオフミーティングではなく、α7RIIのお披露目ブロガーミーティングにしたかったけど、何かの事情で発表が遅れてしまい、急遽、謎のキックオフミーティングになったのかな?と・・・キックオフミーティングと発表日の差がたったの2週間足らずですからね。ソニーとしても1年前の商品より新商品を触ってもらいたいだろうし、世に広めたいでしょう。
ま、α7RIIに関しては国内発表がまだなのにかなりの衝撃が走ったので、ブロガーミーティングなど必要ないかもしれませんが・・・でも、今からα7RIIのセミナーやってもいいのよ?(笑)
キックオフミーティングでα7Rに位相差載せられないのか?とかボディ内手ぶれ補正は載せられないのか?とかα7SのISO感度の半分で良いから解像度を上げて欲しいという要望が出てましたから、α7RIIがその辺の要望をタイミング良く満たした感じですね。質問を受けたときに開発者の方々はぐっとこらえて歯がゆい気持ちだったんでしょうね・・・そんな開発者の方のためにも、我々のためにもαミーティングの早期開催を希望します(笑)
さて、脱線しまくりましたが、レポートの続きでも・・・
◆Aマウント、Eマウントの違い
DI事業本部コア技術部門光学設計部の大竹さんからレンズのお話しです。
まずはAマウントとEマウントの違いから。とても興味深いところですね。
まずはフランジバッグが違います。
EマウントはAマウントよりフランジバッグが18mmも短いです。本体のサイズが一回りも違いますからね。短いとどうなるかと言いますと中心から端まで高いMTF(コントラスト)を実現できます。なので広角レンズが設計しやすいと。端の方の色収差が少ない素晴らしい広角の絵が再現できるわけですね。
Eマウントといえどアダプターを使えばEマウントでもAマウントのレンズを使えてしまうのでイメージセンサーのオンチップレンズを調整してAマウントもEマウント両方ともカバーしたようです。これはキックオフミーティングで何回か聞いた特徴的な言葉なのですが、やはりレンズもセンサーも社内で作ってるからこそ出来た技ですよ、とのこと。
次にオートフォーカスの違いです。
像面位相差AFは一眼でよく使われる方式で、コントラストAFはミラーレス、デジカメ、カムコーダなどに良く使われます。
像面位相差AFはレンズを通ってくる光の一部を利用し、瞳分割レンズを通して、ラインセンサーに像を写し、ピントの合っているあってないを検出するので、瞬時に被写体位置を検出できるのが特徴。精度はやや落ちるのですがピントを素早く会わせられるのが特徴ですね。
これに対してコントラストAFはレンズを動かして評価値の高いところを検出。MAXの評価値まで行かないとピントを検出できないのでAFが遅くなってしまう。ただし、停止精度は高いというのが特徴。
AFによってレンズのモーターも異なるようです。
Eマウントの新レンズであるSEL35F14ZのためにDDSSMという新しいというモーターを開発されたそうです
静かに早くレンズを動かせるモーターで、解体されたレンズを見せてもらえたのですが、発売前と言うことでアップは禁止。撮影すら禁止だったかな?
正直、解体されたレンズを見せられても・・・壊れた砕け散ったパーツを見せられている感じで・・・ちょっとピンときませんでした(笑)
◆レンズの技術紹介
あとはレンズの技術紹介。
ナノARコーディング。
光の段差を取り除くための技術。従来コーティングで反射光をおさえたが、ナノARは屈折率を徐々に低くすることで反射を抑えているようです。これにはブルーレイの技術を使っていて、ソニーならでは。
非球面レンズ
ガラスを金型で成型します。磨いて作る球面レンズとは違うようで、AAレンズなど作りが難しいのは社内で製作しているようです。0.1ミクロンという精度でレンズを加工する超難しい技術なんですね。
◆質問
そして、最後に質問です。
Q1 今後のレンズの方向性は?ボケ重視か解像度重視か?
A
カールツァイスはコントラスト重視、Gレンズはボケ重視で制作される傾向があるが当然両方とも作っていく。
Gレンズはコントラストとボケの両立を目指している。
Q2 ナノARの優れている点は?他社と比較して。
A
ばらつきの差がない。
反射率は確実に少ないけど、他社とそんなに差がない。
Q3 最大撮影倍率を上げてもらえないか?マクロレンズが少ない
A
ソニーも認識している。技術的に難しい時があったが今は問題ない。
Q4 EマウントとAマウントの差は?ミノルタのレンズは出さないの?
A
ミノルタのレンズを意識している。その前に出さないと行けない(一般的な)レンズを先に出す
昔のレンズを出すなら、そのまま出すのではなくもっと進化させて出す。
Q5 レンズのラインナップは今後どうなる?Eマウントで変わったレンズは出さないのか?
A
先に出すべきレンズがあるのでそちらを優先してから変わったレンズに挑戦する。
Q7 ユーザーからリクエストが高いレンズは?
A
焦点距離長いレンズを求められることが多い。
ちょっと長くなってしまったので次回イメージセンサーのレポートに続きます。
6/11に北米にてα7RIIが発表されました。特徴を大ざっぱに言うと
・4240万画素
・裏面照射CMOSセンサー
・ボディ内手ぶれ補正
・拡張感度でISO102400
・399点像面位相差AF
・EVFの解像度もXGAに
・4k動画撮影対応
α7IIをベースにα7Sの高感度、さらに4K動画を搭載して、究極のα7シリーズが登場といった感じでしょうか?α7Rは高画素のためにスピードを犠牲にしているところがありましたが、α7II同様のスペックになり、高画素でもスピードに妥協してない点がα7Rユーザーの自分からすると、すごいなと思います。EVFも解像度が強化されていて、EVF特有の撮影時のブラックアウトが軽減されているか確認したいところです。
同時に発表されたRX100IVにはわざわざEVFのブラックアウトがないと書いてあるので、α7RIIはそこまで行ってないのかもしれませんが、α7Rからバージョンアップしてないところがないぐらい強烈なパワーアップをしているように感じます。
あ、α7RIIがスゴイということが言いたいのではなくキックオフミーティングとα7RIIの発表タイミングに関して言いたいわけですよ。実は・・・本当は・・・キックオフミーティングではなく、α7RIIのお披露目ブロガーミーティングにしたかったけど、何かの事情で発表が遅れてしまい、急遽、謎のキックオフミーティングになったのかな?と・・・キックオフミーティングと発表日の差がたったの2週間足らずですからね。ソニーとしても1年前の商品より新商品を触ってもらいたいだろうし、世に広めたいでしょう。
ま、α7RIIに関しては国内発表がまだなのにかなりの衝撃が走ったので、ブロガーミーティングなど必要ないかもしれませんが・・・でも、今からα7RIIのセミナーやってもいいのよ?(笑)
キックオフミーティングでα7Rに位相差載せられないのか?とかボディ内手ぶれ補正は載せられないのか?とかα7SのISO感度の半分で良いから解像度を上げて欲しいという要望が出てましたから、α7RIIがその辺の要望をタイミング良く満たした感じですね。質問を受けたときに開発者の方々はぐっとこらえて歯がゆい気持ちだったんでしょうね・・・そんな開発者の方のためにも、我々のためにもαミーティングの早期開催を希望します(笑)
さて、脱線しまくりましたが、レポートの続きでも・・・
◆Aマウント、Eマウントの違い
DI事業本部コア技術部門光学設計部の大竹さんからレンズのお話しです。
まずはAマウントとEマウントの違いから。とても興味深いところですね。
まずはフランジバッグが違います。
EマウントはAマウントよりフランジバッグが18mmも短いです。本体のサイズが一回りも違いますからね。短いとどうなるかと言いますと中心から端まで高いMTF(コントラスト)を実現できます。なので広角レンズが設計しやすいと。端の方の色収差が少ない素晴らしい広角の絵が再現できるわけですね。
Eマウントといえどアダプターを使えばEマウントでもAマウントのレンズを使えてしまうのでイメージセンサーのオンチップレンズを調整してAマウントもEマウント両方ともカバーしたようです。これはキックオフミーティングで何回か聞いた特徴的な言葉なのですが、やはりレンズもセンサーも社内で作ってるからこそ出来た技ですよ、とのこと。
次にオートフォーカスの違いです。
像面位相差AFは一眼でよく使われる方式で、コントラストAFはミラーレス、デジカメ、カムコーダなどに良く使われます。
像面位相差AFはレンズを通ってくる光の一部を利用し、瞳分割レンズを通して、ラインセンサーに像を写し、ピントの合っているあってないを検出するので、瞬時に被写体位置を検出できるのが特徴。精度はやや落ちるのですがピントを素早く会わせられるのが特徴ですね。
これに対してコントラストAFはレンズを動かして評価値の高いところを検出。MAXの評価値まで行かないとピントを検出できないのでAFが遅くなってしまう。ただし、停止精度は高いというのが特徴。
AFによってレンズのモーターも異なるようです。
Eマウントの新レンズであるSEL35F14ZのためにDDSSMという新しいというモーターを開発されたそうです
静かに早くレンズを動かせるモーターで、解体されたレンズを見せてもらえたのですが、発売前と言うことでアップは禁止。撮影すら禁止だったかな?
正直、解体されたレンズを見せられても・・・壊れた砕け散ったパーツを見せられている感じで・・・ちょっとピンときませんでした(笑)
◆レンズの技術紹介
あとはレンズの技術紹介。
ナノARコーディング。
光の段差を取り除くための技術。従来コーティングで反射光をおさえたが、ナノARは屈折率を徐々に低くすることで反射を抑えているようです。これにはブルーレイの技術を使っていて、ソニーならでは。
非球面レンズ
ガラスを金型で成型します。磨いて作る球面レンズとは違うようで、AAレンズなど作りが難しいのは社内で製作しているようです。0.1ミクロンという精度でレンズを加工する超難しい技術なんですね。
◆質問
そして、最後に質問です。
Q1 今後のレンズの方向性は?ボケ重視か解像度重視か?
A
カールツァイスはコントラスト重視、Gレンズはボケ重視で制作される傾向があるが当然両方とも作っていく。
Gレンズはコントラストとボケの両立を目指している。
Q2 ナノARの優れている点は?他社と比較して。
A
ばらつきの差がない。
反射率は確実に少ないけど、他社とそんなに差がない。
Q3 最大撮影倍率を上げてもらえないか?マクロレンズが少ない
A
ソニーも認識している。技術的に難しい時があったが今は問題ない。
Q4 EマウントとAマウントの差は?ミノルタのレンズは出さないの?
A
ミノルタのレンズを意識している。その前に出さないと行けない(一般的な)レンズを先に出す
昔のレンズを出すなら、そのまま出すのではなくもっと進化させて出す。
Q5 レンズのラインナップは今後どうなる?Eマウントで変わったレンズは出さないのか?
A
先に出すべきレンズがあるのでそちらを優先してから変わったレンズに挑戦する。
Q7 ユーザーからリクエストが高いレンズは?
A
焦点距離長いレンズを求められることが多い。
ちょっと長くなってしまったので次回イメージセンサーのレポートに続きます。
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