XPERIA PRO-I発表

XPERIA PRO-Iが発表されました。

突然新機種の発表の告知があり、そんな余裕はあるのか？と心配になり、発表3日前からカウントダウンを始め、XPERIA3の発表か？と思われましたが、発表前日、例によって大量にリークされて全貌がほぼ明らかになり、今回はリーク情報がなく珍しいと思っていたのですが、ま・・・いつも通りだだ漏れとなってしまいました。毎度思いますが、どういうルートで漏れているんでしょうね・・・

個人的には静止画、動画の機能をさらに向上させたXPERIAになるかな？と思ってました。XPERIA1IIIは静止画でパワーアップしましたが、今度の新機種は静止画も動画もそれなりにパワーアップ、特にナイトモードがないとかよく指摘されますので夜の撮影にも強く、動画に強い、そんな機種にするだろうなとは思ってましたが、そこは当たってましたね。


◆ついに1インチセンサー搭載

残念ながらシャープのAQUOS R6に先を超されてしまって、インパクトがちょっと薄くなってしまいましたが、XPERIAでもついに1インチセンサーを搭載しました。これはコンパクトデジカメと同等のセンサーで、従来のスマホと比べるとより明るく、多少ボケ味がよくなっています。

しかし、AQUOS R6は1インチセンサーを使いこなせず、AFが遅いなど使い勝手が悪い面もあるようで、スマホには1インチセンサーは時期尚早と思ってました。なので、XPERIA1IIIはそこそこのセンサーで写りも使い勝手もそこそこのバランスの良い状態を選択したんだなと思ってたのですが、想定より早く1インチセンサーのXPERIAが登場しちゃいました。

XPERIA PRO-Iの1インチセンサーは像面位相差を搭載し、オートフォーカスも素早く、秒間20枚連写も可能で、センサーサイズが小さいXPERIA1IIIと使い勝手は全く劣っていません。この点はAQUOS R6と大きく異なり、さすがソニーと言ったところでしょうか。

AQUOS R6はいかにも1インチセンサーというすごいのを詰んでますと言わんばかりにカメラが出っ張ったデザインでしたが、XPERIAはスマートなデザインで搭載してくれたのはさすがです。GALAXYもiPhoneもレンズのデザインが巨大になる一方でデザインが破綻していると思いましたが、XPERIA PROはスマートにまとめてくれました。正直、この辺のバランス感とデザインは最近のXPERIAの最強の武器かと思っています。ただし、重量に関しては200gを超えてしまいましたが、1インチセンサーを詰んでいながらもまだGALAXYやiPhone13 PRO MAXより軽量ではあります。

さらには絞りも可能になったので、1インチセンサーをより活かした画像が撮れるようになりそうです。とくにXPERIA1IIIだと白飛びが激しいので絞り調節できれば・・・と夜景を撮るたびに思います。F4.0でどれだけ抑えられるかわかりませんが、試してみたいですね。とはいえ、1インチセンサーなのであまりボケ味とか明るさとかに過剰なな期待はするのは禁物かと思います。さらに絞りが可能になったとはいえレンズは小さいので絞りにも過剰な期待は・・・って気がします。

ただ、ここまでとんがった機能を搭載してくれたのは嬉しい限り。来年のXPERIAの進化が楽しみであります。



◆Videography Pro

動画に関しては力の入れようが半端ないですね。コスト面的に大丈夫か？とか、ここまでコスト掛けるならミドルレンジのXPERIAの強化の方が優先では？と思わなくもないですが(笑)。1インチセンサーだけでなく、アプリも追加され、アクセサリーまで新規追加されるという力の入れようです。

まずはアプリですが、Videography Proという新規アプリが追加されました。

今まではCinema Proという使いにくいアプリがありましたが、今度こそ、実用性もアップしたアプリになっていることを祈ります。また絶対にないと思いますが、XPERIA1IIIでも使えるようにしてくれたら嬉しいです。

さらに自撮り用のサブモニターまで販売されるようです。

スマホでここまでのアクセサリー使う？と疑問ですが。しかし、このインパクトはかなりあると思うので、スマホにサブモニターをドッキングしている姿にロマンを感じたり、XPERIAスゲーというインパクトを与えることが出来ます。これにより、XPERIA PROは買えないけど興味を持ってくれる人が1人でも増えたら、それで十分このアクセサリーの価値があるというモノです。


これはXPERIA PRO-I専用のアクセサリーとなるようで、そこがもったいないなと思いました。アプリの対応も必要となるので当然の結果となりますが、GAKAXYやiPhoneでもこのサブモニターが使えるようになったら・・・とは思います。




◆ビジュアルヘッドセット

これはなかったことにしましょうか・・・VRじゃないし。

◆使い方提案

正直、XPERIA PRO-Iの登場は嬉しい限りというか、1インチセンサー搭載でXPERIAの弱点である夜間撮影などが多少なりとも強化されていると嬉しいのですが。さらにサブモニターのアクセサリーなど本気度がうかがえる商品構成が素晴らしい。売り上げ的に黒字になるかはとても不安ですが、ま、まわりにXPERIAすごいんだぜってアピールできて、将来的にXPERIAに興味を持ってユーザになってくれる可能性があることがとてもいいことかと思います。

しかし、ハードの素晴らしさは伝わると思うのですが、それでなにが出来るのか？という提案が欲しいところです。最近で言うとiPhone13のシネマティックモードです。正直、1回使ったあとはほとんど使わなくなるモードかと思われますが、何かすごい、楽しそう、試してみたいと思わせるモードではあると思うんですよね。

ちなみに大ヒットしたVLOGカメラ「ZV-1」なんてハードは流用なのに、VLOGを撮るための機能が搭載され、これなら初心者でもVLOG撮れそうとか思わせる機能が追加され、動画を撮る初心者からプロにまでアピールできたと思うんですよね。なので、XPERIA PRO-Iも1インチセンサーになったらこれが出来るんです！とわかりやすい使い方提案ができていたら良かったのになぁと思います。サブモニターつけて自撮りできるという点は良いと思うのですが、アクセサリーを買わずにXPERIA PROｰI単体で1インチセンサーを活かした何かをもっとアピールできる何かがあればと思いました。

Appleはその辺のハッタリというか見せ方がうまいなと思うんですよね。「シネマティックモード」は実際の使用率は謎ですが、キャッチーでいいなと思うわけです。しかし、先日発表されたα7IVではハードスペックが素晴らしいだけでなく、自撮りを美しくする美肌モードも搭載しているし、動画をアップするとAIで自動編集してくれるサービスも(うっすらと)発表されました。

これはどう見てもスマホ向けのサービスのような気もするし、使ってみたいと感じる具体的な機能で、αだけでなくXPERIAも便乗させてくれよ！(笑)と思います。ま、こういうサービスが同時に発表されたら良かったなと思うわけで、またしてもαとXPERIA連携してないじゃんとかもやもやするわけです(笑)。

というわけで、ハードがいいのはわかりましたが、それを使ったXPERIA体験提案を示してくれると良いかなと思います。あとはまじでしっかりαと連携取ることですね。