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PENTAX「K-5」レビュー3 カスタムイメージとデジタルフィルター [みんぽす]
かなりスローな定期投稿ですが、K-5のレンタル試用レビューで、今回は
昼間の撮影サンプルと共に、カスタムイメージやデジタルフィルターを試してみました。
K-5はボタンにカスタムイメージが設定されているので、ダイレクトに調整できるように
なっています。
α55の場合は、似たような機能でクリエイティブスタイルというものがありますが
ファンクションボタンを押してから、クリエイティブスタイルにアクセスするように
なっています。
K-5だとボタンの数が増えるけど、直接アクセスできる。
α55だとボタンの数は減るけど、間接的なアクセスになる、といった感じで
それぞれのメリット、デメリットがあります。
α55はエントリー層向けなので、出来る限りボタンの数を減らしている設計で
K-5は中~上級者向けなので、出来るだけ重要な機能にダイレクトにアクセスできるよう
ボタンを増やしている設計になっていると思います。
◆カスタムイメージ
さて、カスタムイメージを試してみました。
カスタムイメージとは、画像の色合いを調整できる機能なんですが
「鮮やか」「ナチュラル」「風景」「雅」「ほのか」「銀のこし」「リバーサルフィルム」と
「モノトーン」の合計8種類のイメージがあります。
「ナチュラル」
↓
「雅」
↓
「ほのか」
↓
「銀のこし」
↓
「リバーサルフィルム」
↓
「雅」はちょっとわかりにくいですが、その他はかなりわかりやすいイメージになっていますね。
「リバーサルフィルム」はちょっとコッテリ目ですが、インパクトありますね。
こういうのって、普通は撮影シーンを想定したモノなので、人物や背景はわかるのですが
「雅」とか「銀のこし」とか「リバーサルフィルム」とかって一体どんな色味??
ちょっとどんなシーンで使えばいいのか、想像できないですよね(汗)
しかし、実は工夫されていて、カスタムイメージの設定画面を見ると、各イメージが
どのように色合いが調整されてるかグラフで表示されています。
これは親切ですね!!
今まで背景モードと言われても、具体的にどう色味が変化するかは謎でしたが
これだと一目瞭然!!!
紅葉だから、赤を強調したいなとか、銀杏だから黄色を強調したいとか
そういった細かい要望でもグラフを見てカスタムイメージを選ぶ事が出来ますよね。
ボタンで直接操作できますし、グラフで自分の要望にふさわしいカスタムイメージを
選択できる・・・かなり気に入ってしまいましたよ(笑)
ちなみにHPから抜粋ですが・・・
・リバーサルフィルム:彩度とコントラストを高くし、インパクトのある仕上がり
・雅:青を藍に、赤を朱に。色合いに独特の渋いニュアンスをプラス
・銀のこし:低彩度、高コントラスト。古いプリントのような雰囲気
だそうです。
◆デジタルフィルター
さて、カラーイメージの他にデジタルフィルターというエフェクトを加える事も出来ます。
デジカメやiPhoneアプリのようなアレンジ機能がK-5にも付いてます。
フィルターの種類はたくさんあって、色味のみ変化させるレトロカメラやトイカメラ、
画像を歪ませるフィッシュアイとか、星やハートマークを付けるトゥインクルなどの
効果も様々です。
「トイカメラ」
↓
「ハイコントラスト」
↓
「ソフト」
↓
ちょっとわかりにくいのが、撮影後の画像のみに設定できるフィルターもあると言う事。
このデッサンとかは、撮影後のみに設定できるフィルターなんですが。
ただ・・・デジタルフィルターは面白いエフェクトが多いのですが、使いどころを選ぶというか。
色抽出というフィルターがあるのですが、指定した色のみを抽出して撮影できて
さらに動画まで撮影できるのですが、これがまたちょっと難しい。
これは赤だけ抽出したのですが、ボケている背景からは、にじんでしまって、ちょっとうまく
抽出できてない感じ。
これは綺麗に黄色だけ抽出できてます。
巧く使えば面白い絵が撮れそうですが、背景にも黄色があったり、緑が写ってますね。
意外に色って、予想外のところに潜んでるなと知りましたよ(笑)
デッサン調にするフィルターとか、クレヨンで描いた風にするエフェクトもあるのですが
これはなかなかうまくハマらなかったですね(汗)
K-5なら綺麗に撮影できるので、こういったエフェクトの必要性はあまり感じられませんし
ターゲットしているユーザー層なら、こういう特殊エフェクトをフォトショップで
本格的にやってしまいそうですが、カメラでこういうアレンジが出来ると、失敗した画像を
エフェクトで誤魔化してみたりとか(笑)、撮影後の楽しみ方も増えますよね。
◆クロスプロセス
これはまたスゴイ機能なんですが・・・クロスプロセスとは、現像の際に
色合いやコントラストを故意に変化させる現像方法の事で、撮影のたびに結果が異なるんです。
こんな感じ。下の三枚はシャッフル設定で設定を変えずに連続撮影したモノです。
シャッフル設定にしてるので、ランダムな画像が撮影できるのですが
プリセットされた3種類の色合いで、固定した結果も得られますし、お気に入りの
結果が出た場合は、3つまで保存する事も出来ます。
しかしまぁ、撮影のたびにランダムで結果が変わるなんて、初体験です(笑)
ものすごい遊び心というか・・・
お気に入りの画像が撮れたら、ちょい足しでクロスプロセスでも撮影しておくとか。
従来の撮影の幅を広げることが可能かも知れません。
というわけで、普通に撮影する際に、意図した絵に近づけるアシスト的な機能も
カスタムイメージできっちりサポートされているだけでなく、直接的に操作できたり
どのような変化が掛かるかグラフで表示され、わかりやすくなっています。
また通常撮影だけで満足せず、デジタルフィルターやクロスプロセスで、ちょっとした
遊び心も満たしてくれています。
通常撮影に満足せず、+αの特殊な撮影までできて、死角なしというか、
カバーする範囲が広すぎると思いました。
そこにはKシリーズのファンだけでなく、あらゆる人の好みに応えようという
設計思想が感じられます。
まじめに撮影したい人、ちょっと遊び心を足してみたい人、
いろいろな人を満足させられるカメラだと思いました。
ただ、デジタルフィルターやHDRは撮影後に処理時間が掛かります。
この点だけ、もう少し改善できたらな・・・と思います。
それだけまじめに処理してるとは思うのですが。
最後に普通に撮影した作例でも。
新宿御苑にて。
↓
御苑にて2。赤や黄色がくっきり。カスタムイメージは「風景」
↓
御苑にて3。キットレンズの標準ズームレンズの割に解像感もあり。
↓
K-5のレビューは次回に続きます。
昼間の撮影サンプルと共に、カスタムイメージやデジタルフィルターを試してみました。
K-5はボタンにカスタムイメージが設定されているので、ダイレクトに調整できるように
なっています。
α55の場合は、似たような機能でクリエイティブスタイルというものがありますが
ファンクションボタンを押してから、クリエイティブスタイルにアクセスするように
なっています。
K-5だとボタンの数が増えるけど、直接アクセスできる。
α55だとボタンの数は減るけど、間接的なアクセスになる、といった感じで
それぞれのメリット、デメリットがあります。
α55はエントリー層向けなので、出来る限りボタンの数を減らしている設計で
K-5は中~上級者向けなので、出来るだけ重要な機能にダイレクトにアクセスできるよう
ボタンを増やしている設計になっていると思います。
◆カスタムイメージ
さて、カスタムイメージを試してみました。
カスタムイメージとは、画像の色合いを調整できる機能なんですが
「鮮やか」「ナチュラル」「風景」「雅」「ほのか」「銀のこし」「リバーサルフィルム」と
「モノトーン」の合計8種類のイメージがあります。
「ナチュラル」
↓
「雅」
↓
「ほのか」
↓
「銀のこし」
↓
「リバーサルフィルム」
↓
「雅」はちょっとわかりにくいですが、その他はかなりわかりやすいイメージになっていますね。
「リバーサルフィルム」はちょっとコッテリ目ですが、インパクトありますね。
こういうのって、普通は撮影シーンを想定したモノなので、人物や背景はわかるのですが
「雅」とか「銀のこし」とか「リバーサルフィルム」とかって一体どんな色味??
ちょっとどんなシーンで使えばいいのか、想像できないですよね(汗)
しかし、実は工夫されていて、カスタムイメージの設定画面を見ると、各イメージが
どのように色合いが調整されてるかグラフで表示されています。
これは親切ですね!!
今まで背景モードと言われても、具体的にどう色味が変化するかは謎でしたが
これだと一目瞭然!!!
紅葉だから、赤を強調したいなとか、銀杏だから黄色を強調したいとか
そういった細かい要望でもグラフを見てカスタムイメージを選ぶ事が出来ますよね。
ボタンで直接操作できますし、グラフで自分の要望にふさわしいカスタムイメージを
選択できる・・・かなり気に入ってしまいましたよ(笑)
ちなみにHPから抜粋ですが・・・
・リバーサルフィルム:彩度とコントラストを高くし、インパクトのある仕上がり
・雅:青を藍に、赤を朱に。色合いに独特の渋いニュアンスをプラス
・銀のこし:低彩度、高コントラスト。古いプリントのような雰囲気
だそうです。
◆デジタルフィルター
さて、カラーイメージの他にデジタルフィルターというエフェクトを加える事も出来ます。
デジカメやiPhoneアプリのようなアレンジ機能がK-5にも付いてます。
フィルターの種類はたくさんあって、色味のみ変化させるレトロカメラやトイカメラ、
画像を歪ませるフィッシュアイとか、星やハートマークを付けるトゥインクルなどの
効果も様々です。
「トイカメラ」
↓
「ハイコントラスト」
↓
「ソフト」
↓
ちょっとわかりにくいのが、撮影後の画像のみに設定できるフィルターもあると言う事。
このデッサンとかは、撮影後のみに設定できるフィルターなんですが。
ただ・・・デジタルフィルターは面白いエフェクトが多いのですが、使いどころを選ぶというか。
色抽出というフィルターがあるのですが、指定した色のみを抽出して撮影できて
さらに動画まで撮影できるのですが、これがまたちょっと難しい。
これは赤だけ抽出したのですが、ボケている背景からは、にじんでしまって、ちょっとうまく
抽出できてない感じ。
これは綺麗に黄色だけ抽出できてます。
巧く使えば面白い絵が撮れそうですが、背景にも黄色があったり、緑が写ってますね。
意外に色って、予想外のところに潜んでるなと知りましたよ(笑)
デッサン調にするフィルターとか、クレヨンで描いた風にするエフェクトもあるのですが
これはなかなかうまくハマらなかったですね(汗)
K-5なら綺麗に撮影できるので、こういったエフェクトの必要性はあまり感じられませんし
ターゲットしているユーザー層なら、こういう特殊エフェクトをフォトショップで
本格的にやってしまいそうですが、カメラでこういうアレンジが出来ると、失敗した画像を
エフェクトで誤魔化してみたりとか(笑)、撮影後の楽しみ方も増えますよね。
◆クロスプロセス
これはまたスゴイ機能なんですが・・・クロスプロセスとは、現像の際に
色合いやコントラストを故意に変化させる現像方法の事で、撮影のたびに結果が異なるんです。
こんな感じ。下の三枚はシャッフル設定で設定を変えずに連続撮影したモノです。
シャッフル設定にしてるので、ランダムな画像が撮影できるのですが
プリセットされた3種類の色合いで、固定した結果も得られますし、お気に入りの
結果が出た場合は、3つまで保存する事も出来ます。
しかしまぁ、撮影のたびにランダムで結果が変わるなんて、初体験です(笑)
ものすごい遊び心というか・・・
お気に入りの画像が撮れたら、ちょい足しでクロスプロセスでも撮影しておくとか。
従来の撮影の幅を広げることが可能かも知れません。
というわけで、普通に撮影する際に、意図した絵に近づけるアシスト的な機能も
カスタムイメージできっちりサポートされているだけでなく、直接的に操作できたり
どのような変化が掛かるかグラフで表示され、わかりやすくなっています。
また通常撮影だけで満足せず、デジタルフィルターやクロスプロセスで、ちょっとした
遊び心も満たしてくれています。
通常撮影に満足せず、+αの特殊な撮影までできて、死角なしというか、
カバーする範囲が広すぎると思いました。
そこにはKシリーズのファンだけでなく、あらゆる人の好みに応えようという
設計思想が感じられます。
まじめに撮影したい人、ちょっと遊び心を足してみたい人、
いろいろな人を満足させられるカメラだと思いました。
ただ、デジタルフィルターやHDRは撮影後に処理時間が掛かります。
この点だけ、もう少し改善できたらな・・・と思います。
それだけまじめに処理してるとは思うのですが。
最後に普通に撮影した作例でも。
新宿御苑にて。
↓
御苑にて2。赤や黄色がくっきり。カスタムイメージは「風景」
↓
御苑にて3。キットレンズの標準ズームレンズの割に解像感もあり。
↓
K-5のレビューは次回に続きます。
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今、blogトップにしている写真、いいですね!
メーカーがカメラ、レンズのカタログに載せたくなるんじゃないカナ!!
(^_^)V
by bar07 (2010-12-18 10:17)
◆bar07さんへ
ありがとうございます!自分でもちょっと気に入ってます。
もうちょっと小さめな画像にしたいのですが・・・
さすがにカタログには載らないと思いますよ(笑)
by kozy (2010-12-19 09:13)