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SIGMAモノフェローズ セミナーレポート レンズ説明編 [みんぽす]
えー・・・去年の話で恐縮ですが(汗)
SIGMAモノフェローズ限定イベントのレポートを久しぶりに
お届けしたいと思います。
今回はSIGMA山木社長によるレンズの説明です。
SIGMAのレンズの歴史を振り返りつつ、山木社長自らのプレゼンです。
画像が多くなりますが、ご了承ください。
◆広角ズームレンズのパイオニア
まずは広角ズームレンズのお話です。
SIGMAは広角ズームのパイオニア。
常に力を入れていて、常に最広角のレンズを出してきたそうです。
広角って、結構慣れが必要なので、扱いが難しいというか、普段の生活で
広角の出番が少ないのかな?と思いますが、広角で雄大な絵が撮れると
爽快なんですよね。その味を覚えると上級者って気がしますが・・・
ではSIGMAの広角ズームレンズの歴史です。
◆1985年 Zoom Gamma II 21ー35mm F3.5-4.2MFを発表。
2世代目のマニュアル広角レンズ。独特なデザインですね。
◆1990年 Zoom Gamma II 21ー35mm F3.5-4.2AFを発表。
ヨーロッパなどで賞をもらったそうです。
◆1994年 18ー35mm F3.5-4.5 Aspherical UCを発表
当時にはなかった18mmスタートの広角レンズを発表。球面を使って精度を向上して
たくさんの賞を受賞したそうです。社長は前だまが広がってるデザインが好みとか。
確かにこのレンズのデザインはメカメカしくて男のロマンを感じますよね(笑)
◆1999年 18ー35mm F2.8-4 EX Asphericalを発表
この年は円高で苦しかったがヒット商品となったそうです。
◆2001年 15ー30mm F3.5-4.5 EX DG Asphericalを発表
APS-Cのデジタル一眼が出てきて広角レンズ需要が高まったそうで
さらに広角にして解像度が高いレンズを発表したそうです。
◆2003年 12ー24mm F4.5ー5.6 EX DG Aspherical HSMを発表
フルサイズでも使えるレンズ。いろいろなメーカーに対応し、建築、風景関係に
よく使われるようで。
◆2005年 10ー20mm F4ー5.6 EX DG HSMを発表
実はF3.5でもいけたレンズ。でも4-5.6のほうが性能が良いとの事。
なので、性能的に余裕があるレンズだそうです。
こうやってみると、じわじわと広角になっていってますね。
2000年前後はEXとかDGとかHSMなどいろいろな機能も付いて
さらに磨きが掛かっていて、SIGMAの気合いを感じます。
◆その他のレンズの説明
そして、今回のセミナーでレンタルできるレンズについての説明もありました。
◆8-16mm F4.5-5.6 DC HSM
設計期間は短いが構想が長いレンズ。なんと5年!!。
2003年のレンズから同じ設計者で広角レンズのスペシャリストが担当したそうです。
縦位置で使うとポートレートにも使えるし、性能が良いレンズ。
◆50-500mm F4.5-6.3 DG OSM HSM
標準から望遠までカバーしたとんでもないレンズですよ!
こんなレンズは他社にはなく、今回は手ぶれ補正を入れたようです。
最初は無理だったが、やはりスペシャリストのおかげで手ぶれ補正を
入れる事が出来たようです。
しかも、どの倍率でも安心して使えるレンズ。
10倍レンズなので、応用範囲が広そうですね・・・重さに耐えられれば(汗)
◆17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
大口径標準ズームレンズ。シグマでは3本目の大口径標準レンズになるようです。
F2.8通しなんで、相当解像感があるレンズなんでしょうね。
自分が借りたレンズもF2.8通しだったので、かなり解像感がありました。
この味を覚えると、標準レンズに戻れません(汗)
◆70-200mm F2.8 EX DG OS HSM
手ぶれ補正を追加した望遠レンズ。一昨年の初めに終わっていて一昨年の夏には
発売する予定だったそうです。が、しかし、他社から同等の素晴らしいレンズが
発売されて、明らかに負けてたので設計を修正する事に。
営業はGOサインが出ていたが、国内ではしっかりしたものを作らないと駄目!
という事でやり直し。おかげで他社に負けてないレンズになったようです。
さすがですよね。普通なら営業さんのように利益重視で売ってしまいそうですが。
モノ作りの熱い情熱とユーザーさんへの思いがなければ、この決断は出来ません。
◆30mm F1.4 EX DC HSM
ズームが主流だったが単焦点レンズがブームの先駆けとなるほど売れたそうです。
◆50mm F14 EX DG HSM
30mm F1.4が売れた事で気をよくして作ってしまったレンズ。
本当はカメラメーカーが作る定番レンズなので、レンズメーカーがこの定番を
出すのはタブーだったが、新しい技術を入れたモノを出す事で
タブーを破ったと。
周辺光量落ちしないようにしっかり光を入れて、解放から使えるレンズにしたそうです。
気になりますよね、周辺光量落ちって。
◆85mm F1.4 EX DG HSM
30、50ときたら85でしょという言うノリで作った?
クラシックなスペックだけど、最新の技術(レンズの材料や設定ノウハウ)で作ったレンズ。
実はこのレンズに注目してたのですがセミナーの時にはαマウントが無くて(汗)
今はもう発売されています。もっとも欲しいレンズだったりします。
◆2011年ニューモデル
◆APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM
手ぶれ補正を入れたシグマ史上最高の望遠レンズ。
収差のバランスも取れて、ワイドからテレ端までバランス良く撮影できる。
このレンズもF2.8通しなので、ものすごく解像感があるんでしょうね。
◆APO Macro 150mm F2.8 EX DG OS HSM
手ぶれ補正を入れたマクロレンズ。カメラ好きが集まって設計したレンズで
相当性能が良いそうです。望遠のマクロになるとピント合わせとか難しそうですが
一度は試してみたいですね。
というわけで、山木社長による説明でした。社長という肩書きの割には
とても身近に感じられる方で、話し方も優しいのでエラい人の話というより
同じカメラ好きな仲間からのうんちくを聞いてるような(失礼)
社長からユーザーに対する愛情だけでなく、カメラに対する愛情が感じられたのが
とても良かったです。いつか必ずIGMA製のレンズを買いたいとまで思いました。
なので、NEXシリーズ用のレンズに特に期待しています(笑)
またしても長くなってしまったので、モデルさんの撮影レポートは次回に。
(クリックすると拡大されます↓)
ところで、SIGMAさんは今回の地震で、会津工場など、一部被害を受けたそうです。
一刻も早い復旧を心からお祈りしつつ、次回のレポートにつなぎたいと思います。
SIGMAモノフェローズ限定イベントのレポートを久しぶりに
お届けしたいと思います。
今回はSIGMA山木社長によるレンズの説明です。
SIGMAのレンズの歴史を振り返りつつ、山木社長自らのプレゼンです。
このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「 みんぽす」のモノフェローズイベントに参加して書かれています。本レビュー掲載によるブロガーへの報酬の支払いは一切ありません。レビューの内容につきましてはみんぽすやメーカーからの関与なく完全に中立な立場で書いています。(唯一事実誤認があった場合のみ修正を行います)「モノフェローズ」に関する詳細はこちら。(WillViii株式会社みんぽす運営事務局)
画像が多くなりますが、ご了承ください。
◆広角ズームレンズのパイオニア
まずは広角ズームレンズのお話です。
SIGMAは広角ズームのパイオニア。
常に力を入れていて、常に最広角のレンズを出してきたそうです。
広角って、結構慣れが必要なので、扱いが難しいというか、普段の生活で
広角の出番が少ないのかな?と思いますが、広角で雄大な絵が撮れると
爽快なんですよね。その味を覚えると上級者って気がしますが・・・
ではSIGMAの広角ズームレンズの歴史です。
◆1985年 Zoom Gamma II 21ー35mm F3.5-4.2MFを発表。
2世代目のマニュアル広角レンズ。独特なデザインですね。
◆1990年 Zoom Gamma II 21ー35mm F3.5-4.2AFを発表。
ヨーロッパなどで賞をもらったそうです。
◆1994年 18ー35mm F3.5-4.5 Aspherical UCを発表
当時にはなかった18mmスタートの広角レンズを発表。球面を使って精度を向上して
たくさんの賞を受賞したそうです。社長は前だまが広がってるデザインが好みとか。
確かにこのレンズのデザインはメカメカしくて男のロマンを感じますよね(笑)
◆1999年 18ー35mm F2.8-4 EX Asphericalを発表
この年は円高で苦しかったがヒット商品となったそうです。
◆2001年 15ー30mm F3.5-4.5 EX DG Asphericalを発表
APS-Cのデジタル一眼が出てきて広角レンズ需要が高まったそうで
さらに広角にして解像度が高いレンズを発表したそうです。
◆2003年 12ー24mm F4.5ー5.6 EX DG Aspherical HSMを発表
フルサイズでも使えるレンズ。いろいろなメーカーに対応し、建築、風景関係に
よく使われるようで。
◆2005年 10ー20mm F4ー5.6 EX DG HSMを発表
実はF3.5でもいけたレンズ。でも4-5.6のほうが性能が良いとの事。
なので、性能的に余裕があるレンズだそうです。
こうやってみると、じわじわと広角になっていってますね。
2000年前後はEXとかDGとかHSMなどいろいろな機能も付いて
さらに磨きが掛かっていて、SIGMAの気合いを感じます。
◆その他のレンズの説明
そして、今回のセミナーでレンタルできるレンズについての説明もありました。
◆8-16mm F4.5-5.6 DC HSM
設計期間は短いが構想が長いレンズ。なんと5年!!。
2003年のレンズから同じ設計者で広角レンズのスペシャリストが担当したそうです。
縦位置で使うとポートレートにも使えるし、性能が良いレンズ。
◆50-500mm F4.5-6.3 DG OSM HSM
標準から望遠までカバーしたとんでもないレンズですよ!
こんなレンズは他社にはなく、今回は手ぶれ補正を入れたようです。
最初は無理だったが、やはりスペシャリストのおかげで手ぶれ補正を
入れる事が出来たようです。
しかも、どの倍率でも安心して使えるレンズ。
10倍レンズなので、応用範囲が広そうですね・・・重さに耐えられれば(汗)
◆17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
大口径標準ズームレンズ。シグマでは3本目の大口径標準レンズになるようです。
F2.8通しなんで、相当解像感があるレンズなんでしょうね。
自分が借りたレンズもF2.8通しだったので、かなり解像感がありました。
この味を覚えると、標準レンズに戻れません(汗)
◆70-200mm F2.8 EX DG OS HSM
手ぶれ補正を追加した望遠レンズ。一昨年の初めに終わっていて一昨年の夏には
発売する予定だったそうです。が、しかし、他社から同等の素晴らしいレンズが
発売されて、明らかに負けてたので設計を修正する事に。
営業はGOサインが出ていたが、国内ではしっかりしたものを作らないと駄目!
という事でやり直し。おかげで他社に負けてないレンズになったようです。
さすがですよね。普通なら営業さんのように利益重視で売ってしまいそうですが。
モノ作りの熱い情熱とユーザーさんへの思いがなければ、この決断は出来ません。
◆30mm F1.4 EX DC HSM
ズームが主流だったが単焦点レンズがブームの先駆けとなるほど売れたそうです。
◆50mm F14 EX DG HSM
30mm F1.4が売れた事で気をよくして作ってしまったレンズ。
本当はカメラメーカーが作る定番レンズなので、レンズメーカーがこの定番を
出すのはタブーだったが、新しい技術を入れたモノを出す事で
タブーを破ったと。
周辺光量落ちしないようにしっかり光を入れて、解放から使えるレンズにしたそうです。
気になりますよね、周辺光量落ちって。
◆85mm F1.4 EX DG HSM
30、50ときたら85でしょという言うノリで作った?
クラシックなスペックだけど、最新の技術(レンズの材料や設定ノウハウ)で作ったレンズ。
実はこのレンズに注目してたのですがセミナーの時にはαマウントが無くて(汗)
今はもう発売されています。もっとも欲しいレンズだったりします。
◆2011年ニューモデル
◆APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM
手ぶれ補正を入れたシグマ史上最高の望遠レンズ。
収差のバランスも取れて、ワイドからテレ端までバランス良く撮影できる。
このレンズもF2.8通しなので、ものすごく解像感があるんでしょうね。
◆APO Macro 150mm F2.8 EX DG OS HSM
手ぶれ補正を入れたマクロレンズ。カメラ好きが集まって設計したレンズで
相当性能が良いそうです。望遠のマクロになるとピント合わせとか難しそうですが
一度は試してみたいですね。
というわけで、山木社長による説明でした。社長という肩書きの割には
とても身近に感じられる方で、話し方も優しいのでエラい人の話というより
同じカメラ好きな仲間からのうんちくを聞いてるような(失礼)
社長からユーザーに対する愛情だけでなく、カメラに対する愛情が感じられたのが
とても良かったです。いつか必ずIGMA製のレンズを買いたいとまで思いました。
なので、NEXシリーズ用のレンズに特に期待しています(笑)
またしても長くなってしまったので、モデルさんの撮影レポートは次回に。
(クリックすると拡大されます↓)
ところで、SIGMAさんは今回の地震で、会津工場など、一部被害を受けたそうです。
一刻も早い復旧を心からお祈りしつつ、次回のレポートにつなぎたいと思います。
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