SSブログ

Sony Tablet Pシリーズ開発者トークショーレポート [Sony]

今日は銀座のソニービルにてSony Tablet Pシリーズの開発者トークショーがあったので、11時半の回に参加してきました。最近、ほぼ毎週ソニービルのトークショーとかイベントに参加しているような気がします(汗)
_DSC0221.JPG



◆スピーカーの紹介

今回は3人の開発スタッフがお話ししてくれました。まずはプロジェクトマネージャーの後藤さん。経歴はこちら。
_DSC0081.JPG


_DSC0129.JPG


主にVAIOノートの商品企画を担当されたようで、Sony Tablet Pのようなモバイル製品には欠かせない人物って感じですね。やっぱりVAIOスタッフがメインなのかな?と思うと・・・

次は設計リーダーの佐久間さん。経歴はこちら。
_DSC0086.JPG


_DSC0111.JPG


あれ?サイバーショット・・・VAIO以外のスタッフも関わっているようですね。最後はマーケティングの岩井さん。経歴はこちら。
_DSC0089.JPG


_DSC0094.JPG


あ、やっぱりVAIO系の方が多いんだなぁと思ったのですが、ソニータブレットは最先端技術を結集させたり、もっとも小型で高性能なモバイルPCを作るというわけではなく、「どんな体験を提供すべきか?」サービス面も考慮された商品です。

なので、デジカメ、ウォークマンスタッフなど様々な技術系のスタッフだけでなくサービス系の人も取り込んで、ソニーの集大成的なチームを作ったそうです。


◆Sony Tablet P誕生秘話

iPadがブレイクして少しは知名度を得たタブレットですが、それでもまだ「タブレットって何が出来るの?」という人がほとんどのはず。その疑問に応えるかのようにトークショーは始まりました。まずは、Pシリーズの誕生秘話から。

PCってもともと事務用品として誕生しましたが、今は高機能化し、いろいろなことが出来るようになりました。値段も様々で高いのから用途を絞った安いネットブックまで、昔に比べたらカジュアルに使えるものになりましたよね?

なので、もっとカジュアルに使える体験を商品として作るべくソニータブレットを開発したそうです。もちろん、VAIOで培った技術がチャレンジ精神やノウハウが受け継がれているのは言うまでもなく。

ソニータブレットの位置づけですが、わかりやすく言うとパソコンとスマホの中間に位置します。
_DSC0097.JPG


リビングだからスマホよりもっと大画面で楽しめるSony Tablet S。
外でもスマホより快適な性能と大画面で楽しめるSony Tablet P。

今あるパソコンやスマホより、もっとカジュアルに、かつ快適に楽しめることを目指したのがソニータブレットということですね。なるほど。この辺の伝え方が難しく、ボクもブログで何度か取り扱ってますが、これが出来る!アレも出来る!と具体的に説明したくないんですよね。実際に使って体験してもらうのが一番なので。


◆Pのデザインに関して

Sony Tablet Pシリーズの特徴といえば、やはりデザインですよね。しかも2画面ってなんで?と思う人もいるかもしれません。その理由はネット回線にあります。
_DSC0101.JPG


最近ではWiMAや公衆無線LANなど、外でも高速通信が楽しめるようになりました。そこで、外でもネットの新しい体験が出来るのでは?というところから始まったようです。パソコンでサイトを見る時、縦にスクロールして読むけど、横にはスクロールしませんよね?横にスクロールせず快適にサイトが見れる解像度が横1024ドットなので、そこにこだわったようです。

1024ドットをどうやって持ち歩くか?

いろいろと試作をしたそうです。撮影禁止だったので掲載できないのですが、3画面折りたたみとか、名刺サイズの折りたたみ、キーボード付き、裏面にタッチパッド付きとか、3画面ダライアスやPS VITAのヒントになりそうな試作機がたくさん出てきたのですが、電子辞書に見えちゃうんですよね。

試行錯誤の結果、名刺サイズとかだと1024の解像度が見にくく、長財布のサイズだと見やすいということになり、今のサイズになったようです。

そして、クラムシェルで丸みのあるデザインですが、なんか無駄のあるデザインに見えてしまう人がいるかもしれませんが、ソニーには「お客様に空気を売るな」といわれているようで(笑)、決して無駄のあるデザインではないようです。
_DSC0105.JPG


Pの上部分には通信系とセンサーが入っていて、下部分にはCPUがあり、上下に分けることで放熱効果を高めているようです。
_DSC0122.JPG



しかし、上下接続しないといけないので、ヒンジには合計100本の配線が仕込まれているようです(汗)。こんな狭いところに各50本もの線が入ってるんですね。
_DSC0220.JPG


ちなみに着せ替えカバーが5000円と高額なのですが、これは塗装がはげにくいコーティングがされているのと、バッテリーカバーの裏に放熱材が仕込まれているから少し高いそうです。
_DSC0208.JPG



◆2画面UI

快適にサイトを見るために横1024ドット必要で、縦はVGA以上が欲しいとなり、大画面を折りたたんだら?という逆転の発想で2画面が誕生したようですが、2画面を活かしたUIをアプリに取り入れたようです。
_DSC0124.JPG


まずはメールですが、パソコンだとメールのリストと本文を同時に表示して見ますよね?Sony Tablet Pでも下画面にリストを表示して上画面に本文表示が可能なようです。

結構感動したのがギャラリーです。ギャラリーは撮影した画像を見るだけのアプリですが、位置情報を埋め込むことが出来るので、このように上画面に画像、下画面に撮影した位置情報の地図を表示することが出来ます。パソコンでもこういう見方はしたことないですね。2画面ならでは!
_DSC0187.JPG


ボクの期待しているところはここなんですよね。2画面使ってどんな楽しみ方が出来るのか?紫のアプリアイコンはソニーオリジナルアプリなので、2画面に対応しているようです。そのほかのアプリは2画面対応してないですが、拡大表示することができます。

ちなみにAngryBirdでは、2画面拡大するとこんな感じ。
_DSC0190.JPG


1画面だとこんな感じ。下画面の時計の横に拡大アイコンがあるので、ここをタッチすると2画面表示切り替えが出来ます。Sony Tablet Sの拡大表示、通常表示と一緒ですね。
_DSC0194.JPG


ちなみにリアルタイムで表示切り替えできるアプリもあれば、AngryBirdのように一度アプリを落とさないと切り替えできないのもあるようです。

あ、この2画面の試作は2008年から開始されたようで、当時はVAIO type Uがこんな感じで使われたようです。映画でも使われてましたね~。だいたい爆弾の起動装置として使われてましたよね(笑)
_DSC0149.JPG



◆質問タイム

トークショーも終わり、最後に質問タイム。今回の質問は

Q1.ソニータブレットのソニーらしさとはどこですか?
Q2.Kindleのビジネスモデルを意識しているか?
Q3.パソコンとスマホの中間という位置づけが中途半端に感じた
Q4.PシリーズにWi-Fiのみモデルがないのはなぜ?

といった質問が出ました。
「ソニーらしさ」という点では、今回Pシリーズでは、「世界初×××」とか技術的なところではなく、持ちやすい、楽しい、ゲームも本も読めるとか体験を重視した。後継機や流行ものだから、作ったのではなく、「こういう商品が欲しかったんだ」と思われるよう根本的なところから考えて作ったので、その辺はPシリーズはその辺がうまくいったと思っている。との返答。

期待以上の商品がソニーらしさということだそうです。
ちなみにSony Tablet Pシリーズは最初はタブレットではなく、OSも別のものが載っていたようですよ。

Kindleのビジネスモデルは意識してはいるが、コンテンツを売るためにハードを無料にすることはせず、まずはハードの価値を認めてもらいたいのが現状。ハードの値段を下げると、やりたいことが出来なくなってしまうので、価値観に関しては大事にしたいとのことです。

PシリーズにWi-Fiモデルがないのは、スマホのリプレースを考慮したため。Wi-Fiオンリーのスマホはありませんしね。

さて、16時からもトークショーがあったようですが、なんと質問タイムでソニータブレットのAndroid OS 4.0への対応予告も飛び出したとか!?

というわけで、ソニー社員すら見たことがないであろうソニタブPの試作機が拝めたり、開発秘話や4.0対応予告とか、なかなか楽しめたトークショーでした。

開発者の方々がとにかく外で快適な体験をして欲しいと熱い想いを語ってました。今後はスマホで始まったいろいろな化学反応が起きて、何かが統合されて新しく生まれて、何かが消えていくと思います。そして、いろいろなことがどこでも出来るようになると、人それぞれでやりたいことがどんどんバラバラになっていくと思うんですよね。そんなバラバラな要望に応えて「買って良かった」「これがしたかったんだ」「便利だよね」「楽しいよね」みたいな体験をどれだけ提供できるかが大事になって来ると思います。

今回の開発者の方々が「根本的なところから考えて商品を作ってる」と聞けたので、今後もソニーらしさを体験できる商品に期待できそうだと感じた良いトークショーでしたよ。

しかし、Xperia、ウォークマン、PS VITA、ソニータブレットが今後、合体するのか、どうなるのか不安を感じるところもあります。整理して欲しいような欲しくないような複雑な(笑)。長年付き合った友達を大事にしたいのですが・・・はてさて。

というわけで、明日に続きます(笑)
nice!(18)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 18

コメント 4

stanaka

お久しぶりでした。どなたかに会えるかなと思っていたらkozyさんに会えました!
タブレット欲しいのですが、iPhoneでいろいろと購入したアプリ資産を考えるとそれを乗り越える何かがないとアンドロイド系のタブレットにいけないなーと感じています。今回のイベントではまだそこまで行けませんでした・・・。
by stanaka (2011-10-23 09:06) 

kozy

◆stanakaさんへ

iPhoneをお持ちでしたら、無理してAndroidに移行する必要はないかと思いますが(笑)
今回のソニタブは始まったばかりなので、今後はOSも気にせず、いろいろなサービスを体験できるようになるのかな?とは思いますが・・・

ただ、やっぱりタブレットの良さって、実際に生活で使ってもらうのが一番で、店頭やイベントで魅力を伝えるのって、難しいんだろうな~と勝手に思っています(笑)
by kozy (2011-10-23 10:54) 

かる

はじめまして。「P」で面白い記事は無いかなと探していて見つけました。2画面の魅力探してみたくなりました。とりわけ写真管理をしてみたいです。PCでもPMBを使っているので是非地図との2画面見てみたいですね。NEXー7、電子双眼鏡、楽しく拝見させていただきました(^_^)タイの工場の被害で7発売延期が残念です。
by かる (2011-10-27 19:54) 

kozy

◆かるさんへ

はじめまして!コメントありがとうございます!

パソコンを使っても地図と画像を同時に見ることは出来ると思いますが、2画面同時に有効利用していると思うと、なんか意味もなく?感動しました(笑)

2画面分割対応アプリは最初は少ないと思うのですが、今後増えていくと良いんですけどね・・・

NEX-7は残念ですね。ものが良いだけに・・・触ったら欲しくなってしまいますよ(汗)
by kozy (2011-10-28 02:01) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。