ファイナルファンタジー外伝 光の4戦士レビュー

今更ですが、年末にDS「ファイナルファンタジー外伝　光の4戦士」を
クリアしたので、ちょこっと感想でも書こうかと思います。

◆ゲームの特徴

すでに購入してクリアした人も多いと思いますが
まず、このゲームの特徴ですが・・・

　・昔懐かしのRPGのテイストがある。
　・クラウンシステムで、FFお馴染みのジョブチェンジが楽しめる

といったところでしょうか？

ファミコン時代の懐かしいFFの姿があると聞くと、２Dのドット絵を
思い浮かべるかもしれませんが、かわいい３Dキャラです。

なので、ファミコンのかわいいドット絵テイストを引き継いだ
デフォルメ３Dキャラになったという感じでしょうか？
町のグラフィックも暖かみのある丸みのある絵柄になっていて、
懐かしいと言うより、しっかり新しい世界観や絵柄が構築されています。

ぱっと見は、誰もがかわいいと感じ、SFチックなFFが嫌いな人には、
かなり受け入れられてるのではないでしょうか？

システムについては、伝統のジョブチェンジがクラウンシステムとして
登場します。

ボクはFFのジョブシステムが結構好きです。
敵によって、パーティーの構成や戦術をカスタマイズできるので
そのへんのやりくりが楽しいですよね。

しかも今回はクラウンが変化するので、見た目も変わります。
キャラデザがかわいいので、クラウンの性能も気になりますが
どんな見た目になるかもワクワクしますよね。


◆良かったと思う点

個人的なお気に入りの点は以下の通り。

　・BGMが、特にバトル、ボス曲が良かった
　・APの戦略が楽しかった
　・クラウンとアビリティーのカスタマイズできる自由度が良かった

自分が気に入った点というと、まずは音楽ですかね。

バトルとボスのBGMは、なんか盛り上がります(笑)
ラスダンのBGMも良かったなぁ。

あとはAPシステムですかね？
バトルでコマンドを実行するのにAPが必要になるのですが
これは「ためる」というコマンドを実行することによって
ためることが出来ます。

威力の高いアビリティーほど多くのAPが必要になるのですが
APのため方もいろいろあって、その辺の戦略性が楽しめたかも？

たとえば、ボス戦の時なんかは、ザコ戦でAPをキープして
満タンにしてから勝利し、メンバーのAPがほぼ満タン状態にしてから
ボス戦に挑むと、いきなりAPをたくさん消費する強力なアビリティーを
実行できるなど・・・

こういう遊びって、嫌いじゃないですね。

バトルでこういう遊びがあると、そこにクラウンシステムが絡んで
ばっちり楽しい！って感じになるのでしょうが、
これがまた問題ありまして・・・


◆悪かった点

クラウンの問題点の前に、個人的にマイナス点は以下の通り。

　・シナリオが印象に残らない
　・中断セーブがない→短時間で気軽に遊べない
　・無駄なクラウンが多い
　・属性ダメージが効き過ぎ　極端過ぎてラスボス第2形態も一撃死
　・フィールドで魔法を使う方法が理不尽過ぎ

では、クラウンシステムの問題点の続きです(笑)
↓
クラウンを変えて、好きなジョブでパーティーを編成し、
ユーザーの好みの自由な戦い方ができる！一見して楽しげに感じる
このクラウンシステムですが、以下の難点がありました。

　・前半に少人数パーティー編成が多すぎる
　・実際に使うクラウンは、ほんのわずかで済んでしまう

シナリオに問題があったというべきでしょうか？
お話自体も全く印象に残らない薄っぺらなモノでしたが、メンバーが
いきなりパーティーを離脱したり、前半は1～2人パーティーという編成がほとんど。

シナリオが進むたびにクラウンの種類が徐々に解放されていくのですが
せっかく新しいクラウンが用意されても、2人組パーティーでは
クラウンの組み合わせが試すことも出来ません。

クラウンの種類はこんなにたくさんあるのに
↓

4人パーティーだったら、いろいろなジョブの編成を試したり、特色を
出せると思うのに・・・最悪なのは1人パーティーの時もあって
単なる嫌がらせにしか思えません(汗)

あとは、クラウンの解放タイミングに合わせて、効果的な敵や遊びが
用意されてなかったこと。なので、新しいクラウンの使いどころや
必要性を学べずに終わってしまいます。

この辺はあまり仕込みすぎると、自由度が失われるので難しいのですが
それでも、意味のないクラウンが多かったかな？
せめてシナリオにあったクラウンが解放されると、なるほどとも
思えるのですが、その辺の結びつきもあまりなかったし。

FFといえば、キャラクターやシナリオを楽しみにしてる人が多いと
思うのですが、今回はシステムを活かしてないシナリオだったり
イベントもカットなど全く工夫されてない地味なイベントが多く
これがFF?という印象を受けました。

イベントが印象に残らないと、次にどこに行けばいいのか？とか
ゲーム進行のヒントが頭に入らず、路頭に迷ったり
「続きが見たい」というユーザーのモチベーションも下がると思うので、それなりに
大事な要素だと思うんですけどね。

DSのゼルダは、話の内容はたいしたことないですが、ゼルダの表情が
とても印象的で、ハード的な制約が多いDSなのに、
わかりやすく、楽しい、ゲームとしてのイベントを作っていて
任天堂はとても頑張ってるなと感じます。

ファミコンのFFはさらにハードの制約が多かったのに、キャラが
ちまちま動いて、ハードの制約を打ち破った、生き生きしたイベントに感じました。
しかし、光の4戦士ではそう感じることはない・・・

後半は、4人パーティーになって、攻略手順も自由。しかもフィールドを
自由に飛び回れるといった展開で、楽しげなんですが、一度クリアした
ダンジョンを使い回しですべて攻略し直すエコシステム(笑)

登場する敵やボスが違うのですが・・・
それにしても使い回しすぎかなぁ(汗)
クリアしたダンジョンをもう一度行くのは良いのですが、
ほぼすべてのクリアしたダンジョンをもう一回って、モチベーションが(汗)


◆まとめ

ということで、シナリオがいろいろな意味で残念だった光の4戦士。

ただ、独特の世界観は構築できてると思うので、ナンバリングの
SF路線とは別に、真のファンタジー路線のFFもあっても良いような
気がします。

あとはFFの冠を外して、オリジナルRPGでも良いのに・・・とも思いましたね。

あとは、FF4のように月に行ってしまうとか、めちゃくちゃな展開キボウ(笑)
攻略したいモチベーションが高まるロケーション設定をぜひ
お願いしたいですね。

光の4戦士は、お約束過ぎて、ダンジョンもすべて普通の場所でしたからね。

世界観はどうあれ、携帯ゲーム機で、しっかり遊べるFFが欲しいですね。
RPGって、携帯ゲーム機でちまちま遊ぶのに向いてると思うんですよね。
今時は、据え置きゲーム機だと、逆にゲームに時間取れない人が
多いと思うので。

あ、あとはセーブに関しては最悪でした(笑)
携帯ゲーム機で、中断セーブがないって・・・(汗)

この辺の遊びやすさは徹底的に見直して欲しいです。

次に携帯ゲーム機FFは、おそらくFFアギトXIIIですよね？

PSPでのオリジナルFFにものすごく期待してますので、ぜひ
要望を聞いてください(笑)

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