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nav-u NV-U35 熱血開発者セミナーレポートその2「中身もこだわってます」編 [みんぽす]
さて、間が空いてしまいましたが、今回のみんぽす×ソニーのNV-U35の
開発者セミナーレポートは、中身のお話です。
◆自転車用のルート作成
NV-U35初の試みの自転車ナビ。自転車用のルート検索の開発秘話です。
こだわりの技術者 三村さんからのお話です。
自転車も歩行者のルートをベースにしたいが、法律的に自転車は軽車両。
なので、従来なら車のルートに近いモノになってしまう。
しかし、車のルートだと、自転車にとって最適なルートではない。
自転車なら歩行用の細い道も使って良いし、車用の太い道もアリで
ルートの自由度が高いから。
しかし、ナビのルート検索は地図の情報を使うしかないんです。
地図には自転車のデータがない。たとえば、遊歩道は自転車も通れるのか?とか。
車は細街路という細い道を使わず、交差点をつなげて主要道を行くルートを作成するそうです。
しかし自転車の場合はそうではない。多少細くてもういいので、細街路を通した方が
近道になる場合もある。
また自動車のルート探索は交差点の分岐を調べるので、条件が少なく検索が早い
細街路を検索条件に入れると、交差点が多くなるので、ルート検索の時間がかかり
ルート作成が非常に難しくなる。
なので、道路の幅とか一方通行だとか他の地図情報を使うことにより、
自転車ルート作成時間を減らしていったそうです。
ルート検索って、交差点をつなげるんですね。なるほど。意外と単純に聞こえてしまいますが。
そして、ここでも関口さん登場!!
設計側が作ったルーチンで関口さんに実際に走ってもらってチェックを受け、
クオリティーアップ。ここでもまた関口さん大活躍です!!
そして、関口さんのフィールドテスト→設計修正→フィールドテスト→設計修正と繰り返し
自転車ナビのクオリティーをアップしたようです。
しかも、このフィールドテスト走行距離は1000km弱だそうです(汗)
すごいなぁ~。次回はボクも協力したいかも?(笑)
そして、やっとルート検索ルーチンが完成。
距離的にも時間的にも自転車にマッチしたルートが引けるようになりました。
さて、実際にボクも購入してからNV-U35を使って、自転車で走りまくってるのですが
実際に自転車だとどんなルートをたたき出してくれるのか?
その辺はまた別途レポートしたいと思います。
しかし、自転車用のルート作成が完成しても、まだ問題が・・・
◆バッテリーへの道
前モデルは5時間だったようですが、自転車では足りない。
マーケティング側や企画サイドからもバッテリーを伸ばす要求が来ているようなのですが
これがなかなか難しい問題。
しかし、設計としては、何とか成し遂げたい。
ここで、外付けバッテリーも検討したようですが、防滴などの問題もあったので、
内蔵のみで行くことに決め。物理的なバックアップに頼らず、ソフトウェアの工夫で
バッテリーを伸ばす決意をしたようです。三村さんもなかなか熱い方です(笑)
しかし、リソースは限られてます。ここでどうやってバッテリーを伸ばしたかというと・・・
これは液晶を消すしかない。
液晶が一番バッテリーを食う。しかし、液晶が消えるナビってなんじゃそりゃ?(笑)
もう、関口さんからNG出ます(笑)
でも、ものは試し。実際に消えるナビでフィールドテスト開始。
すると・・・実際に走ってみると、走ってる時って液晶はほとんど見ない。
結構いけるかも?
フィールドテストの繰り返しで、案外消してもいけることがOKと判断。
あとは、いつ消すかとか、もう一度表示するタイミングはどうするか?など
微調整を繰り返し・・・ついに商品化へ。
そして、前モデルの倍の11時間を見事に達成!!
燃費だけを追いかけたら良いものは出来ない。
使い勝手とバッテリーの持ちを両立させないと、商品にならない。
三村さん、かっこいいこと言いますね(笑)
でも、確かにその通りですよね。使い勝手は良いけど、バッテリーがすぐ切れたら
使い物にならないし。実際に使ってみて、バッテリーの持ちは確かに良いですね。
心配になったことはありません。
その前に11時間も連続で走り続けられないですが(笑)
◆UIのこだわり
さてユーザーインターフェースについても、お話がありました。
ドット単位で細かいところにも気を遣ってるとそうです。
たとえば、「ストップ」のアイコンですが、本来なら赤で表現するところを
警告と勘違いされて、ユーザーさんを心配させないように、オレンジにしたとか。
電子コンパスもガジェット感を出すために異様にデザインに凝ってみたり
自転車ナビの時に表示される自転車アイコン(自分の分身)に至っては
ものすごいこだわりよう(笑)
最初はママチャリがだった自転車アイコンが、本格的なスポーツタイプの自転車に
なり、最終的にはツールドフランスの優勝者の服装とかデザインとかに近いデザインに
なったとか(笑)
さらに地図の傾きによって、自転車アイコンもちゃんと角度と向きが全パターン用意されてます。
ユーザーが気がつかないようなところまで、手を抜かずにこっているわけですね。
フィールドテスト、ルート検索、バッテリー対策、UIデザイナーの本気・・・などなど
様々なスタッフのこだわりが、小さなナビというクリスタルになったわけですね(笑)
NV-U35はまさにこだわりの結晶な訳です。
その甲斐あって、購入後のお客さんの反応で、自転車の利用率が一番高いようです。
満足度も高いようで、評価は上々で。
こういったデジタルな商品に、アナログ的だけどハードなフィールドテストが
徹底的に絡む商品って、珍しいと思うんですよ。
技術者だけでなく、品質管理者でもありユーザーにかなり近い自転車愛好家でもある
人のフィールドテストもあって、いろいろな視点からNV-U35の完成度があがったり
幅広いセクションの熱い思いが詰まってると思うんですよね。
今までのソニー商品とは、何かが違うと感じましたし、実はNV-U35も買う前は
使い道あるのかな?とちょっと疑いがあったんですよね。
でも、このセミナーの話を聞いて、かなり愛着がわきましたね。
この手の商品のセミナーは初めてだったので、あまり省略せず、そのままセミナーの
内容を書いたつもりですが、みなさんにNV-U35が普通のカーナビではないということが
無事に伝われば幸いです。
セミナーの話は、これで終わりますが、今度はNV-U35の使用レポートを
お届けしたいと思います。
自転車なんて、近所のコンビニぐらいしか行かないし、ナビなんか必要?
なんて、思う人もいるかと思うんですよね。逆に言うと、そんな遠距離や見知らぬ土地は
自転車では行かない、電車で行くよって、特に都内の人は言うと思うんですよね(笑)
ところがところが、自転車ナビはスゴイですよ。
何がスゴイかは次回に(笑)
開発者セミナーレポートは、中身のお話です。
◆自転車用のルート作成
NV-U35初の試みの自転車ナビ。自転車用のルート検索の開発秘話です。
こだわりの技術者 三村さんからのお話です。
自転車も歩行者のルートをベースにしたいが、法律的に自転車は軽車両。
なので、従来なら車のルートに近いモノになってしまう。
しかし、車のルートだと、自転車にとって最適なルートではない。
自転車なら歩行用の細い道も使って良いし、車用の太い道もアリで
ルートの自由度が高いから。
しかし、ナビのルート検索は地図の情報を使うしかないんです。
地図には自転車のデータがない。たとえば、遊歩道は自転車も通れるのか?とか。
車は細街路という細い道を使わず、交差点をつなげて主要道を行くルートを作成するそうです。
しかし自転車の場合はそうではない。多少細くてもういいので、細街路を通した方が
近道になる場合もある。
また自動車のルート探索は交差点の分岐を調べるので、条件が少なく検索が早い
細街路を検索条件に入れると、交差点が多くなるので、ルート検索の時間がかかり
ルート作成が非常に難しくなる。
なので、道路の幅とか一方通行だとか他の地図情報を使うことにより、
自転車ルート作成時間を減らしていったそうです。
ルート検索って、交差点をつなげるんですね。なるほど。意外と単純に聞こえてしまいますが。
そして、ここでも関口さん登場!!
設計側が作ったルーチンで関口さんに実際に走ってもらってチェックを受け、
クオリティーアップ。ここでもまた関口さん大活躍です!!
そして、関口さんのフィールドテスト→設計修正→フィールドテスト→設計修正と繰り返し
自転車ナビのクオリティーをアップしたようです。
しかも、このフィールドテスト走行距離は1000km弱だそうです(汗)
すごいなぁ~。次回はボクも協力したいかも?(笑)
そして、やっとルート検索ルーチンが完成。
距離的にも時間的にも自転車にマッチしたルートが引けるようになりました。
さて、実際にボクも購入してからNV-U35を使って、自転車で走りまくってるのですが
実際に自転車だとどんなルートをたたき出してくれるのか?
その辺はまた別途レポートしたいと思います。
しかし、自転車用のルート作成が完成しても、まだ問題が・・・
◆バッテリーへの道
前モデルは5時間だったようですが、自転車では足りない。
マーケティング側や企画サイドからもバッテリーを伸ばす要求が来ているようなのですが
これがなかなか難しい問題。
しかし、設計としては、何とか成し遂げたい。
ここで、外付けバッテリーも検討したようですが、防滴などの問題もあったので、
内蔵のみで行くことに決め。物理的なバックアップに頼らず、ソフトウェアの工夫で
バッテリーを伸ばす決意をしたようです。三村さんもなかなか熱い方です(笑)
しかし、リソースは限られてます。ここでどうやってバッテリーを伸ばしたかというと・・・
これは液晶を消すしかない。
液晶が一番バッテリーを食う。しかし、液晶が消えるナビってなんじゃそりゃ?(笑)
もう、関口さんからNG出ます(笑)
でも、ものは試し。実際に消えるナビでフィールドテスト開始。
すると・・・実際に走ってみると、走ってる時って液晶はほとんど見ない。
結構いけるかも?
フィールドテストの繰り返しで、案外消してもいけることがOKと判断。
あとは、いつ消すかとか、もう一度表示するタイミングはどうするか?など
微調整を繰り返し・・・ついに商品化へ。
そして、前モデルの倍の11時間を見事に達成!!
燃費だけを追いかけたら良いものは出来ない。
使い勝手とバッテリーの持ちを両立させないと、商品にならない。
三村さん、かっこいいこと言いますね(笑)
でも、確かにその通りですよね。使い勝手は良いけど、バッテリーがすぐ切れたら
使い物にならないし。実際に使ってみて、バッテリーの持ちは確かに良いですね。
心配になったことはありません。
その前に11時間も連続で走り続けられないですが(笑)
◆UIのこだわり
さてユーザーインターフェースについても、お話がありました。
ドット単位で細かいところにも気を遣ってるとそうです。
たとえば、「ストップ」のアイコンですが、本来なら赤で表現するところを
警告と勘違いされて、ユーザーさんを心配させないように、オレンジにしたとか。
電子コンパスもガジェット感を出すために異様にデザインに凝ってみたり
自転車ナビの時に表示される自転車アイコン(自分の分身)に至っては
ものすごいこだわりよう(笑)
最初はママチャリがだった自転車アイコンが、本格的なスポーツタイプの自転車に
なり、最終的にはツールドフランスの優勝者の服装とかデザインとかに近いデザインに
なったとか(笑)
さらに地図の傾きによって、自転車アイコンもちゃんと角度と向きが全パターン用意されてます。
ユーザーが気がつかないようなところまで、手を抜かずにこっているわけですね。
フィールドテスト、ルート検索、バッテリー対策、UIデザイナーの本気・・・などなど
様々なスタッフのこだわりが、小さなナビというクリスタルになったわけですね(笑)
NV-U35はまさにこだわりの結晶な訳です。
その甲斐あって、購入後のお客さんの反応で、自転車の利用率が一番高いようです。
満足度も高いようで、評価は上々で。
こういったデジタルな商品に、アナログ的だけどハードなフィールドテストが
徹底的に絡む商品って、珍しいと思うんですよ。
技術者だけでなく、品質管理者でもありユーザーにかなり近い自転車愛好家でもある
人のフィールドテストもあって、いろいろな視点からNV-U35の完成度があがったり
幅広いセクションの熱い思いが詰まってると思うんですよね。
今までのソニー商品とは、何かが違うと感じましたし、実はNV-U35も買う前は
使い道あるのかな?とちょっと疑いがあったんですよね。
でも、このセミナーの話を聞いて、かなり愛着がわきましたね。
この手の商品のセミナーは初めてだったので、あまり省略せず、そのままセミナーの
内容を書いたつもりですが、みなさんにNV-U35が普通のカーナビではないということが
無事に伝われば幸いです。
セミナーの話は、これで終わりますが、今度はNV-U35の使用レポートを
お届けしたいと思います。
自転車なんて、近所のコンビニぐらいしか行かないし、ナビなんか必要?
なんて、思う人もいるかと思うんですよね。逆に言うと、そんな遠距離や見知らぬ土地は
自転車では行かない、電車で行くよって、特に都内の人は言うと思うんですよね(笑)
ところがところが、自転車ナビはスゴイですよ。
何がスゴイかは次回に(笑)
このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら。
(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)
NV-U35のアップデートのタイミングに合わせて記事をアップとは…
う~ん、kozyさんさすがです!
by 蔵三 (2010-06-03 21:10)
◆蔵三さんへ
さすがにそれは無理っすよ(笑)
たまたまです(笑)
by kozy (2010-06-10 01:33)
中年の自転車乗りです。
記事を見てますます欲しくなりました。現物をみたいのですがどの店に行っても発砲スチロール製の板が置いてあるだけです。
売れているのですね。
by tmz (2010-06-14 20:38)
◆tmzさんへ
銀座のソニービルに行けば・・・あ、展示してないかもしれません(汗)
場所はここです→http://www.sonybuilding.jp/access/index.html
ヨドバシとかカー用品店にも置いてないですかね?
自分はソニースタイルで予約したので、実物を見ないで買ってしまいました(汗)
都内だと、細い道をルート案内してくれるので、とても意表疲れたドキドキするルートをたたき出されたりしますが、走行距離を測ってくれたり、万が一、道に迷ったりとか、近くのコンビニを探したりとか、色々と便利な使い方がありますよ。
ただ、歩道橋も通れると判定されるので、実際に自転車が通れない場所もルート案内される可能性がありますので、ご注意を。
by kozy (2010-06-15 01:01)
おはようございます。セミナーレポートを読ませていただきましたが、面白かったです。6月にnav-uを購入しましたが、初めは未知の地域に行った時の地図としてしか使っていませんでした。連続運転では2時間程度しか電池が持ちませんので、それで良しとしていましたが、最近遠くへ行った時の帰宅時ルートもナビや、都会の裏道散策などで使い始めて、そのルート検索能力の細やかさの驚いております。こういう秘話があったのですね。素晴らしい。
アイコンが進化するというのも耳よりな話ですね。こんど良く見ておきます。
by kincyan (2010-12-04 06:38)
◆kincyanさんへ
コメントありがとうございます。
バッテリーの件ですが、USBでも充電できますので、エネループなどのポータブル充電器などを使えば、走行中でも多少はバッテリー寿命を延ばす事ができますよ。
nav-uは確かに、衝撃のルート案内をしてくれる事がありますよね(笑)
高度差が少ないルート検索とか、将来的に検索がバージョンアップするのを夢見てます(笑)
by kozy (2010-12-05 09:13)