映画「SAW THE FINAL」

映像だけでなく、お話の展開も衝撃的だった映画「SAW」。
怖い映画って苦手なんですけど、不気味な部屋に2人で、真ん中に死体って
どんだけ異常なシチュエーションなんだと、興味を持ってしまって
「SAW THE FINAL」を映画館に見に行ってしまいました。

しかし、「２」「３」とどんどん質が悪いというかグロいだけの映画になっていくようで
「４」以降はWOWOWで録画しても見ないで消してしまうなど、SAW離れしてしまったのですが
今回で最後という事で、慌てて「４」～「６」を見て、「FINAL」を見に行きました。

「SAW」と言えば、異常な殺人ゲームと思われがちですが、どうしてそういう状況になったのか？
どうやれば、ゲームに勝てるのか？その謎が徐々に解き明かされる展開が非常に良くできていて。
思わず、その謎を追うのに夢中になってしまうんですよね。

ゲームの仕掛け人も、異常ではありますが、ただの殺人ゲームではなく、ゲームを通して
人を更正するのも狙いで・・・それでもやってることは異常すぎますが一理あって
なるほどと共感してしまうところもあり。

とにかく仕掛け人ジグソウの最後のアレが本当に驚きましたよね。
映画のタイトルの意味がここでわかるか！みたいな(笑)

ジグソウのパーフェクトの人物像が、見終わると出来上がるんですよ(笑)

ところが「2」以降は、トラップ満載で次から次へ仕掛けとグロ映像を見せる
ジェットコースター映画？に(汗)
じっくりと謎に迫る謎解き要素は薄くなってしまいました。

「1」～「3」までは第1章、「４」～「６」までは第2章みたいな感じになっていて
今回の「FINAL」は「６」からの続き。第2章完結編といった位置づけでしょうか？
実際には「７」「８」と続ける予定だったらしいのですが「FINAL」1本にまとめたようです。

第2章になって、過去の栄光に後付け設定を追加しまくる事によって、続編を成立させ
ジグソウのパーフェクトな人物像がどんどん薄れていくのですが・・・

「FINAL」はどうなったかといいますと・・・

まず、3Dであるということが意識された映画に。てっきり2D→3D変換だと思って
立体には期待してなかったのですが、思いっきり3Dを意識したアングルや構図、トラップに
なっていて、ちゃんと立体感もあり、3Dカメラでしっかり撮影されてました。

今までは屋内の暗い映像が多かったですが、オープニングは昼間の街中という明るい場所で
大衆の面前でおしおきショーを行うなど、従来にはなかった映像もあり、最後に掛ける
意気込みを少し感じます。けど、こんな奴らを更正する必要があるかは謎ですが(笑)

お話の構成的には「4」以降変わらずなので、「FINAL」もほぼ一緒。
ただ、グロさの方向性がちょっと違うかな？と感じたところがいくつか。
血とかは少ないけど、見るに堪えない仕掛け。
何と言えば良いんでしょうか・・・グロい＋気持ち悪いというか。

胃カメラを飲んでいる映像を延々とを見せられて、これ、絶対にやりたくない！
チャンネル変えて！みたいな気持ちになるグロ映像(笑)

見てグロいと感じるのではなく、こんな目に遭いたくない！気持ち悪い！と見てられない
映像になってました（って、昔からそうじゃん(笑)）

んで、問題なのは3Dです。ゲームを目の前で見たいという要望に応えるために
3Dで臨場感を上げたと、何か監督のインタビューを読んだ気がしますが
そんな要望が本当にあるんでしょうか？(汗)


トラップが立体になったところで、現実離れしているので、やはり臨場感を感じる事は
ないですが、トラップがあたかも視聴者に迫ってくるようなお約束的な映像はありました。
これは逆に怖くもないし、臨場感を感じるわけでもありません。

しかし・・・肉片を立体で飛ばすな(汗)　思いっきり気持ち悪いし、思いっきり避けたよ(笑)
こういう臨場感はなしでお願いします(汗)

エコポイント騒動で3Dテレビを持ってる人が一気に増えたと思われるこの年末。
確かSAWって最速でブルーレイ化とかされてきたと思うので、今回も早めに
3Dブルーレイとしてリリースされるんじゃないでしょうか？

立体感はかなりあるので、ご家庭で肉片を避けてみては？(汗)

でも、「１」が最高！って人もたくさんいるというか、ほとんどだと思うんですよね。
そういう人にとっては「FINAL」は何しやがるんだ！！と文句言いたくなるかも？

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