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七ヶ浜ボランティア活動まとめ [旅行]

駆け足で書いたボランティアレポートですが、内容が重複しますが
実際にボランティアの仕事がどんなものがあるか、七ヶ浜の話になりますが
もう一度まとめたいと思います。

誰もが何かしたいという気持ちがあるともうのですが、一体何が出来るのか?と
不安になることが多いと思うのですが、それはボランティアの活動内容が
わからない、というところから来る不安もあると思いますので、そういった不安を
取り除くためにも、活動内容をまとめたいと思います。
(あ、ボランティアをお薦めしているわけではありません。)
DSC02180.JPG


ちなみにこれは七ヶ浜災害ボランティアセンターの話で、他のボランティアセンターとは
仕事内容が異なると思いますのでご注意ください。
また5月1日の状況なので、日によって仕事内容が変化すると思います。


◆事前準備

出発前にすべきことはボランティア保険に加入すること。
社会福祉協議会という施設があちこちにあるので、そこで加入します。
ボラアンティアだと天災型で1年間の保険に加入します。

保険金も600円前後で、その場で手続きが終わります。

それと、個人でボランティアに参加する場合は、必ず各地のボランティアセンターに
連絡を取って、登録可能かどうか確認を取る必要があると思います。
ツアーだとすでに登録済みなので、個人でやる必要は無し。

活動に関する装備品はこのサイトが完璧です。
http://www.rsy-nagoya.com/rsy/common/pdf/suigai-manual.pdf



◆ボランティアの仕事内容

初日のレポートにも書きましたが、書き漏らしもあったので改めて。
ボランティアの活動内容をもう一度まとめたいと思います。
テレビで見るとボランティアの仕事って、瓦礫の撤去や泥出ししかないように
受け取られがちですが、そんなことはないです。

七ヶ浜では、以下の仕事がありました。(2011年5月1日)

1.各家庭の手伝い(仮設住宅への引越手伝い、ヘドロなど泥出し)
2.炊き出し(ボランティアへの炊き出し)
3.周辺地域の各家庭のニーズ調査
4.フリーマーケット
5.写真、アルバムなどの清掃
6.獣医さんのアシスト
7.公民館、公園、砂浜など公共施設の清掃

といった感じです。
仕事時間はどれも午前の部が10時半~12時半、午後の部が13時半~15時半までです。
間に昼休憩を1時間挟みますが、この時は、ボランティアセンターまで戻ります。

仕事が午前で終わってしまう場合があり、この時は、午後から新しい仕事が
割り当てられたり、何もなかったりします(汗)

ちなみに8時半からボランティア登録、マッチングが行われますので、8時半までには
ボランティアセンターにいないと駄目です。
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では、順番に説明します。


◆1.各家庭の手伝い

仕事内容:引越手伝い、泥出し
募集人数:5~20人
装備:ゴーグル、ゴム手袋、長靴、防塵マスク、スコップなど重装備

これは周辺地域にお住まいの方のヘルプを行います。
ボランティアセンターに連絡があった場合や、こちらからニーズ調査を行い
助けが必要だとは判断した場合に、この仕事が発生します。

仕事の規模は、案件によって変化しますが、泥出しの場合は10~20人ぐらい
引越だと5~10人ぐらいのチームが編成されてました。

泥出しは、床剥がしの必要がある場合は、大工さんなど専門家が必要となり
床剥がし以上の作業が発生する場合は、ボランティアでは対応できないと言うことで
専門家に委ねることになります。

この仕事は多少経験が必要とされるし、ゴーグルや長靴と言った装備が必要になり
やや重労働っぽいです。あと、1日で終わらない場合があるみたいで、1度配属されると
次の日も同じ仕事をしている感じでした。


◆2.炊き出し

仕事内容:炊き出しの手伝い
募集人数:5人前後
装備:清潔な身だしなみ?

これはボランティアセンターでの炊き出しの話で、避難所の炊き出しではないのですが。
ボランティアセンターにも炊き出しを行うボランティアや企業が来るのですが
その手伝いです。

自分がいただいた炊き出しは、ご飯と汁物の2品目で、これを100~200人分ぐらい
作るんですかね?もともと専門のスタッフが来ているので、ボランティアの募集人員は
少ないと思います。

DSC02277.JPG



◆3.ニーズ調査

仕事内容:周辺地域の各家庭を訪問してニーズ調査
募集人数:2人1組で12チームほど
装備:特になし

自分が初日に経験した仕事ですが、周辺地域の各家庭を訪問して、見舞い品を渡して
ニーズがあるかどうか、家の被害状況や体調面のアンケート調査を行います。

ニーズの掘り起こしと、ボランティアの認知という2つの使命があるのですが
振り返ってみると、ボランティアの認知が弱かった気がしますかね。

どうしても、ニーズを掘り起こす方に気が行ってしまい、「ボランティアだと
××ができますので、気軽にご利用ください」などの具体的な説明をしなかったのが
心残り。

自分が調査を行った地域は、津波の被害がなく無事な家庭が多かったので、余計に
認知の必要性が低かったのですが、それでも地震の影響で瓦が落ちたり、壁にひびが
入ってる家庭が多く、ダメージ0の家は少なかったです。

ただ、屋根の修理や壁のひび修理は、当然プロのお仕事になってしまうので
すでに知り合いの大工さんに発注されている状態で、ボランティアの出る幕がないのですが。

ボランティアセンターで、救援物資を配っていたり、フリーマーケットやイベントが開催
されるので、その辺の認知も行えば良かったなぁと今更ながらに思いました。

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ニーズ調査は、ニーズの掘り起こし以外に住人の方々の話を聞くという重要な仕事も
あります。話好きな人にオススメな仕事かも知れません。


◆4.フリーマーケット

仕事内容:救援物資の配布と整理、交通整理
募集人数:5人ぐらい?
装備:特になし

七ヶ浜のボランティアセンターにて、フリーマーケットと題して救援物資の
配布を行っています。対象は避難所の方と周辺地域に住んでる方です。

たくさんの人が訪れるようで、1回5分で欲しい物を物色してもらうようです。
時間制限を掛ける必要があるぐらい、たくさんの人が来るって事ですかね?

制限時間はないようです。申し訳ないです(汗)

仕事内容としては、フリーマーケットの展示と物資のの整理と
お客さんや車の交通整理と言ったところでしょうか。

ただ、救援物資もさばききれないようです。
たとえば、服なんですが、冬用の上着とかはさすがに今は需要がありませんし
デザイン的な好みもあるので、人気のない服なども出てきてしまっているようです。

あとは賞味期限。賞味期限が切れた食べ物は配布できないようで、代わりにボクらに
配られたという(汗)
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ボランティアセンターの半分以上のスペースを占めるぐらいに救援物資が届いていて
対応の遅れなどもあるみたいですが、ちょっと勿体ないですね(汗)

聞いた話ですが、シャンプーなどの生活用品や、夏に向けて帽子などの需要が高い
らしいです。これから救援物資を送ろうと考えてる人は、常に需要がある消耗品とかを
送ると、無駄がないような気がします。


◆5.写真、アルバムなどの清掃

仕事内容:写真、アルバムなどの清掃と整理、展示?
募集人数:3人ぐらい
装備:特になし

瓦礫から見つかった写真やアルバムの清掃で、大量の数がある割には、ボランティアが
割り当てられる数は少なめ。プリンター用紙に印刷された画像など、様々な写真が
あるようですが、紙だと清掃が難しく、結構時間が掛かると聞きました。


◆6.獣医さんのアシスト

仕事内容:犬の体洗いとか
募集人数:3人ぐらい
装備:特になし

震災で飼い主とはぐれてしまった犬などのペットを獣医さんが面倒を見ていて
そのアシストだそうですが・・・聞いたところによると、医師免許がないと
アレなので、犬の体を洗うのを手伝ったりなど獣医さんのアシストが
主なボランティア活動となるようです。


◆7.公共施設の清掃

仕事内容:公民館、公園、浜辺などの清掃、瓦礫撤去
募集人数:10人1チームで8チームほど
装備:ゴーグル、ゴム手袋、長靴、防塵マスク、スコップなど重装備

自分が体験した仕事その2です。大人数で瓦礫撤去を行います。
七ヶ浜ボランティアセンターでは、重装備が充実していて、長靴、ゴム手袋、マスク
スコップ、清掃用具の貸し出しを行ってました。
DSC02221.JPG



もっとも人員と時間が掛かる作業だと思われるのですが、毎日開催されるわけではなく
特定日に開催されるようになっていました。

瓦礫は、瓦礫であって瓦礫でなく、民家の瓦礫でもあるので、中には大事な物が
見つかる場合があります。写真とかですね。なので、気を遣って瓦礫を扱わないと
いけません。

「ドラゴンボールが見つかったぞ!」という声がしたので、え!?四つ星か7つ星か?
と一瞬ドキドキしたのですが、見つかったのはドラゴンボールの「単行本」。
ま・・・本物のドラゴンボールなんて存在しないわけで、もし見つかったとしても
スーパーボールでしょう(笑)

DSC02262.JPG


話がそれましたが、この仕事も1日では終わらず、かなり長い時間を掛けて
あちこちで行われるのでしょう。
力作業というより、中腰になる事が多いので、腰に来るかもしれませんね。


◆その他

他は・・・ボランティアの年齢層ですが、20代が多いように見えます。
学生さんの団体が多いからかな?でも30~50代の方もいるし、幅広く集まってます。

それと、1人で参加している人が非常に多いですね。自分が参加したツアーも
カップルや夫婦が4組ぐらいで、他は男子も女子もみんな1人参加でしたから。


というわけで、まとめでした。被災地の状況も変化すると思うので、この記事の内容も
すぐ過去の物となってしまいそうですが、現状はこんな感じでした。



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ガンガンガン速

お邪魔いたします。
とても、わかりやすいご説明をありがとうございます。
とても助かります。
by ガンガンガン速 (2011-05-03 15:34) 

八子

遠くからいらしていただいて、本当に感謝してます。
七ヶ浜住民としてお礼申し上げます。

私は震災7日目からボランティア参加してるのですが、
最近は本当に遠くからたくさんの方が来てくださってて……
最近のようなセンター内に人がぎっちり入る状態なんて、
想像したことありませんでした。うれしいかぎりです。


フリマ経験者としてちょっと付け加えさせてもらうと、
5分というのはお客さんが見る時間ではなく、入場制限の時間です。
5分に1回ある程度の人を入場させるんです。
無料ですが、ご協力いただける方にだけ募金いただいてます。

避難所にはすでに衣類を配ったり避難所生活者限定のフリマをしたり
してきたのですが、それでも衣類が大量に余ってしまったので、
支援物資を無駄にしないように在宅住民にも配ろうということが
フリマの趣旨です。(といっても避難所の人が毎日来るんですけどね)
七ヶ浜はもう支援物資の受付をしてないんですが、それでも余剰があって。


七ヶ浜はこれといった観光スポットはない小さな小さな町ですが、
本当は素朴な美しさのあるいい町なんです。
kozyさんにその姿を見せられないのは残念ですが、
いつか必ず昔のような良さを取り戻しますから、
その際はぜひまたいらしてくださいね。
by 八子 (2011-05-03 22:58) 

kozy

◆ガンガンガン速さんへ

コメントありがとうございます!
この情報は絶えず変化すると思いますので、もしボランティアに参加される
ことがありましたら、直前に最新情報を入手してもらった方が良いとお思います。

by kozy (2011-05-04 00:53) 

kozy

◆八子さんへ

コメントありがとうございます。
初めてボランティアに参加したのですが、あんなにたくさんの人がいるなんて思ってもいませんでした(汗)
ただ、それでも、今後も継続的に人が必要だと思うので、検討材料になるように今回の記事を書かせてもらいました。

一目見れば、もっとたくさんの人が必要だと思うので、GW後にも人が来てくれると良いですね。

フリマの件はすいませんでした(汗)
記事を訂正しました。

七ヶ浜には、復興とか関係なく、機会があったらまた行きたいと思います。
その時はよろしくお願いします!

by kozy (2011-05-04 01:06) 

店員佐藤

とてもわかりやすく解説してくださりありがとうございます。
参考になりました。私もkozyさんみたいに勇気をもって
参加してみたいです。
by 店員佐藤 (2011-05-06 14:45) 

kozy

◆店員佐藤さんへ

夫婦で参加している人もいましたし。
旦那さんと子供を置いて、奥さんだけ参加しているというケースもありました(汗)
by kozy (2011-05-07 07:37) 

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