ニーア リィンカネーション ファーストインプレ

待望のニーア新作「ニーア　リｨンカネーション」がリリースされましたので軽くレビューでも。

全世界で絶大な人気を誇るスクエニの新しいIPニーアシリーズの最新作がスマホでリリースされました。スマホで新シリーズとなると大抵は本編と違った内容になり名ばかりの駄作になりがちですが、クリエイティブディレクター「ヨコヲタロウ」氏にかかる期待と信頼で、ファンならスマホでも歓迎といったところでしょうか。果たして普通のソシャゲになっているかレポートしてみたいと思います。

◆ニーアの世界観は健在

このゲームは主に探索パートと物語パートの2つに別れます。探索パートは家庭用ハード機に匹敵するぐらい美しい3Dフィールドを探索できます。

その前にニーアと言えばアクションRPGですが、このゲームはスマホで遊ぶことを考慮され、ターン制RPGとなっていてアクション要素は・・・0ではないですが、ほとんどありません。この探索パートでは3Dマップを歩くのみで進行するようになっています。


最初は歩くだけですが、徐々にギミックを解除して先に進むとか、敵を倒して先を進むとかゲームっぽい要素が追加されていきますが、序盤は主人公をサポートする「ママ」との会話して進むだけなので美しい背景や世界観に浸りやすい感じに工夫されています。ゲームスタート時は謎めいた設定と綺麗な背景に疑問を感じつつ、一体何が待ち受けるのか？と先に進みたい気持ちになるかと思います。スマホとはいえ、ニーアの世界観がしっかり作られていて、ファンの方もそうでない方も魅力あるニーアの世界に心つかまれるかと思います。


◆物語パート

探索パートでは他人の記憶を覗くことが出来て、物語パートとなります。スマホゲームの最大の欠点としてお話がつまらなかったり、見せ方がとてもチープで単ある足かせにしかなったない場合が多いです。この物語パートではニーアということもあり、物語の内容や見せ方も他のスマホゲームとは一線を画す演出となっています。

3Dの探索パートとは一転して、切り絵の絵本のような2Dのような見た目で話は進行します。まるで絵本をめくるかのように主人公を移動させるだけで話は進行し、とても楽な操作となっています。しかし、ビジュアルはシルエットで印象的、背景は幻想的で美しく、話の内容は短く読みやすく、独特な映像に仕上がっています。話の内容はゲームでよくある世界滅亡、お姫様を救う、などユーザー置いてきぼりの内容ではなく、姉と妹とかこじんまりとした内容となっていて、わかりやすいです。ほとんど救われない暗い話になりますが、4話構成などでいろいろな人の話が楽しめるようになっています。

物語パートでは節目ではバトルとなり、話を読むだけで終わらずゲーム的な要素も入っています。しかし、ボリュームやプレイ時間をいたずらに増やすのではなく本当に必要な時だけバトルになり、基本的には「読む」「見る」ことで物語に没頭するように設計されています。


◆でもソシャゲ

このようにスマホを超えたクオリティながらもスマホならではの遊びやすさ、操作しやすさを徹底しているのでいろいろな人にオススメできる内容となっています。でも、結局ガチャがあって、ソシャゲなんでしょ？と気になるかもしれませんが、そこはその通りでソシャゲのお約束的なゲームサイクルも入っています。

探索と物語パートを繰り返しつつ、バトルに関わるキャラクターや武器に関してはガチャで、メインシナリオとは別にサブクエストがあり、強化素材がもらえるクエスト、時間限定のクエスト、期間限定のイベントクエストなど、ソシャゲおなじみの構成となっています。

それでも簡単操作で遊べますし、ニーアの特徴？でもある弾幕シューティングゲームも遊べるので、最近のスマホゲームの中では全力でオススメできるゲームとなります。幻想的な世界観、お話好きな方には強くオススメできますので、特にニーア未体験の方にはぜひとも飛び込んで欲しい1本となります。リリースされてからまだ1週間も経過してないのでセルラン1位を獲得してしまうほどで、その点からも異常な人気っぷりがわかるかと思います。

欠点としては先ほども軽く触れましたが、時間限定クエストがあり、1日に何回かログインして遊ぶ必要がある点、ガチャは無料でも案外回せるのですが確率が渋い点など、ソシャゲらしいマイナス点もあります。