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衝撃の新商品「mocopi」 [Sony]
ソニーから衝撃の新商品「mocopi」が発表されました。
まさかモーションキャプチャーデバイスを発売するだなんて誰が想像したでしょうか?めちゃくちゃ驚きました。仕事で何回かモーションキャプチャーを体験してますので、その手間をそれなりに知っているから余計に驚いたのですが、この発想はなかった・・・なんとく記事を読むとVTuber向けと思われるかもしれませんが、そんな狭い商品ではなく恐ろしく無限の可能性を秘めた商品、市場が開拓される(かもしれない)と思っています。
(同様に失敗したときの逃げ足の速さを見る可能性も高いですが(汗))
◆モーションキャプチャーの種類
というわけで、まずはモーションキャプチャーにつていですが、現在はCG映画やアニメ、ゲームでよく使われる技術なのでご存じの方も多いかと思います。庵野秀明氏がウルトラマンのモーションアクターだったことなどテスト映像を見た人もいるかと。
人の動きをデータ化して、CGに転用する技術がモーションキャプチャーですね。つい最近ではCGマリオ映画も発表されてますが、ああいったCGアニメでもモーションキャプチャーが利用されているのでは?と推測します。んで、モーションキャプチャーの方法なんですが、光学式、慣性式、映像式の3種類があります。
光学式とは複数台のカメラで赤外線を当て、体につけてあるマーカーが赤外線を反射し、位置情報を算出する方式です。先ほどの庵野監督の体に小さな白いボールがいくつか付いているかと思いますが、あれがマーカーとなります。
光学式のメリット
・もっとも高精度にキャプチャーできる
・マーカーがつけられれば人だろうが物だろうがキャプチャーできる。
光学式のデメリット
・カメラを設置したり、キャプチャエリアを設定したりと準備が大変。
結局スタジオを用意する必要があるので、個人では簡単に環境を用意することが難しいと思われます。しかし、この光学式がもっとも高精度にキャプチャできるので、仕事となると光学式がメインとなると思います。
次に慣性式です。ジャイロセンサーなどで位置情報を取得する方式でmocopiもこの方式となります。
慣性式のメリット
・体につけたセンサーからの情報取得のため、カメラや他の機材の制約がないため、場所の制約を受けない
・指の動き、2人が密着する動きなど光学式だと光が遮断されてしまうような状況でもキャプチャ可能
慣性式のデメリット
・センサーによる算出になるので、誤差や精度が低い
・磁場の影響を受ける可能性がある
最後は映像式です。これはカメラで撮影した画像から位置情報を取得する方式です。α7RVのAFで人体構造を把握しているとか言ってましたよね?αも将来的にはモーションキャプチャ来ちゃう?(笑)
映像式のメリット
・マーカーやセンサーなどをつける必要がない
・試合中のスポーツ選手など映像さえあればキャプチャ可能。
映像式のデメリット
・やはり精度が低い
・映像からデータ解析をするので、リアルタイム性が損なわれるとのこと。
しかし、人の表情をキャプチャーするには映像式しかないので、なんだかんだで光学式以外にも映像式も利用する必要があったりで、体は光学式、指は慣性式、表情は映像式となんだかんだで全部を使う必要があるんですよね(汗)。
◆モーションキャプチャーの費用
ボクの体験談となりますが、じゃ、モーションキャプチャーっていくらぐらいかかるのか?ですが・・・あくまでも一例でちょいと高めのお値段かもしれないし、もっと安く抑える方法があると思うので、あくまでも・・・あくまでも一例として聞いて欲しいです。
・スタジオ代が1日30万
・モーションアクターさん1人7万 2人いれば十分
というわけで1回でここまでかかるわけですが、当然1回だけで終わるわけではなく数回に分けてキャプチャーする必要があり、10~17時までみっちり撮影が行われるわけです。さらにモーションキャプチャーしてデータを調整する必要があります。たとえば、手が少しめり込んでいたりとか指のキャプチャーデータを整えてもらったりとか、ですね。そういう調整をしてもらうともっとお金が掛かりまして・・・
・モーションデータ調整費が1秒2000円
これが最もお高い(汗)。さらにデータを納品してもらってから、社内で商品化するための実装コストもありますので、まぁ、めちゃくちゃお金が掛かるわけです(汗)。
◆スタジオいらずでスマホだけでモーションキャプチャできるmocopiの恐ろしさ
モーションキャプチャーがいかにお金と時間が掛かるかをお伝えできたかと思いますが、mocopiは49500円なので破格どころの騒ぎじゃありません(汗)。とはいえ、映像式だとすでにキャプチャーアプリが無料配布されているので、フェイシャルキャプチャなども含め、すでにスマホで実現できるレベルではあります。個人で使えるような光学式のキャプチャ機材も販売されているようです。とはいえ、かなり気軽にアバター動画まで撮れてしまうとかハードとアプリをそろえたのはすごいなと思います。
VTuberだけでなくアバター動画でCGアニメ作ったりとか、unityに対応するようなのでゲームのちょっとしたアニメーション制作も捗るかと思いますのでかなり広い分野で活躍できそうな気がします。なので、個人だけでなく商用でサブ的な機材として大いに役立ちそうな気もします。
さらにはアバター動画に使用するアバターのデータや背景データの販売を始めたら・・・すでにアニメ、映画、ゲームとアバターや背景の素材はむちゃくちゃ豊富なので、エアリアルのアバターが販売されたらかなり売れて、株式会社ガンダムのPVが大量に生まれそう(笑)。
というわけで、キャプチャーデータの作成だけでなくアバターなども含めてmocopiの利用シーンが広げられれば・・・と妄想してしまいます(笑)。ただ、モーションキャプチャーなんて、体験したことがある人はかなり少ないでしょうし、敷居がかなり下がったとしても試してみたいと思う人がどれだけいるかは・・・ちょっと厳しそうな気もします。でもどういう展開を見せるかはとても気になりますね。今はたくさんのクリエイターがいますので、その方たちがmocopiを使った作品もかなり楽しみではあるので、やはり期待してしまいますね。
と、ここまで書いてボクは買わないのですが(汗)。ただ、アニメ、映画、ゲーム関連のモーションデザイナーとかには歓迎されそうな気がするので、ビジネス用途でも利用されるケースの方が多いかもしれませんね?
久しぶりにぶっ飛んだ新商品が出ましたが行方はいかに?
まさかモーションキャプチャーデバイスを発売するだなんて誰が想像したでしょうか?めちゃくちゃ驚きました。仕事で何回かモーションキャプチャーを体験してますので、その手間をそれなりに知っているから余計に驚いたのですが、この発想はなかった・・・なんとく記事を読むとVTuber向けと思われるかもしれませんが、そんな狭い商品ではなく恐ろしく無限の可能性を秘めた商品、市場が開拓される(かもしれない)と思っています。
(同様に失敗したときの逃げ足の速さを見る可能性も高いですが(汗))
◆モーションキャプチャーの種類
というわけで、まずはモーションキャプチャーにつていですが、現在はCG映画やアニメ、ゲームでよく使われる技術なのでご存じの方も多いかと思います。庵野秀明氏がウルトラマンのモーションアクターだったことなどテスト映像を見た人もいるかと。
人の動きをデータ化して、CGに転用する技術がモーションキャプチャーですね。つい最近ではCGマリオ映画も発表されてますが、ああいったCGアニメでもモーションキャプチャーが利用されているのでは?と推測します。んで、モーションキャプチャーの方法なんですが、光学式、慣性式、映像式の3種類があります。
光学式とは複数台のカメラで赤外線を当て、体につけてあるマーカーが赤外線を反射し、位置情報を算出する方式です。先ほどの庵野監督の体に小さな白いボールがいくつか付いているかと思いますが、あれがマーカーとなります。
光学式のメリット
・もっとも高精度にキャプチャーできる
・マーカーがつけられれば人だろうが物だろうがキャプチャーできる。
光学式のデメリット
・カメラを設置したり、キャプチャエリアを設定したりと準備が大変。
結局スタジオを用意する必要があるので、個人では簡単に環境を用意することが難しいと思われます。しかし、この光学式がもっとも高精度にキャプチャできるので、仕事となると光学式がメインとなると思います。
次に慣性式です。ジャイロセンサーなどで位置情報を取得する方式でmocopiもこの方式となります。
慣性式のメリット
・体につけたセンサーからの情報取得のため、カメラや他の機材の制約がないため、場所の制約を受けない
・指の動き、2人が密着する動きなど光学式だと光が遮断されてしまうような状況でもキャプチャ可能
慣性式のデメリット
・センサーによる算出になるので、誤差や精度が低い
・磁場の影響を受ける可能性がある
最後は映像式です。これはカメラで撮影した画像から位置情報を取得する方式です。α7RVのAFで人体構造を把握しているとか言ってましたよね?αも将来的にはモーションキャプチャ来ちゃう?(笑)
映像式のメリット
・マーカーやセンサーなどをつける必要がない
・試合中のスポーツ選手など映像さえあればキャプチャ可能。
映像式のデメリット
・やはり精度が低い
・映像からデータ解析をするので、リアルタイム性が損なわれるとのこと。
しかし、人の表情をキャプチャーするには映像式しかないので、なんだかんだで光学式以外にも映像式も利用する必要があったりで、体は光学式、指は慣性式、表情は映像式となんだかんだで全部を使う必要があるんですよね(汗)。
◆モーションキャプチャーの費用
ボクの体験談となりますが、じゃ、モーションキャプチャーっていくらぐらいかかるのか?ですが・・・あくまでも一例でちょいと高めのお値段かもしれないし、もっと安く抑える方法があると思うので、あくまでも・・・あくまでも一例として聞いて欲しいです。
・スタジオ代が1日30万
・モーションアクターさん1人7万 2人いれば十分
というわけで1回でここまでかかるわけですが、当然1回だけで終わるわけではなく数回に分けてキャプチャーする必要があり、10~17時までみっちり撮影が行われるわけです。さらにモーションキャプチャーしてデータを調整する必要があります。たとえば、手が少しめり込んでいたりとか指のキャプチャーデータを整えてもらったりとか、ですね。そういう調整をしてもらうともっとお金が掛かりまして・・・
・モーションデータ調整費が1秒2000円
これが最もお高い(汗)。さらにデータを納品してもらってから、社内で商品化するための実装コストもありますので、まぁ、めちゃくちゃお金が掛かるわけです(汗)。
◆スタジオいらずでスマホだけでモーションキャプチャできるmocopiの恐ろしさ
モーションキャプチャーがいかにお金と時間が掛かるかをお伝えできたかと思いますが、mocopiは49500円なので破格どころの騒ぎじゃありません(汗)。とはいえ、映像式だとすでにキャプチャーアプリが無料配布されているので、フェイシャルキャプチャなども含め、すでにスマホで実現できるレベルではあります。個人で使えるような光学式のキャプチャ機材も販売されているようです。とはいえ、かなり気軽にアバター動画まで撮れてしまうとかハードとアプリをそろえたのはすごいなと思います。
VTuberだけでなくアバター動画でCGアニメ作ったりとか、unityに対応するようなのでゲームのちょっとしたアニメーション制作も捗るかと思いますのでかなり広い分野で活躍できそうな気がします。なので、個人だけでなく商用でサブ的な機材として大いに役立ちそうな気もします。
さらにはアバター動画に使用するアバターのデータや背景データの販売を始めたら・・・すでにアニメ、映画、ゲームとアバターや背景の素材はむちゃくちゃ豊富なので、エアリアルのアバターが販売されたらかなり売れて、株式会社ガンダムのPVが大量に生まれそう(笑)。
というわけで、キャプチャーデータの作成だけでなくアバターなども含めてmocopiの利用シーンが広げられれば・・・と妄想してしまいます(笑)。ただ、モーションキャプチャーなんて、体験したことがある人はかなり少ないでしょうし、敷居がかなり下がったとしても試してみたいと思う人がどれだけいるかは・・・ちょっと厳しそうな気もします。でもどういう展開を見せるかはとても気になりますね。今はたくさんのクリエイターがいますので、その方たちがmocopiを使った作品もかなり楽しみではあるので、やはり期待してしまいますね。
と、ここまで書いてボクは買わないのですが(汗)。ただ、アニメ、映画、ゲーム関連のモーションデザイナーとかには歓迎されそうな気がするので、ビジネス用途でも利用されるケースの方が多いかもしれませんね?
久しぶりにぶっ飛んだ新商品が出ましたが行方はいかに?
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