PS5版クライシスコアファイナルファンタジー7リユニオン ファーストインプレッション

クライシスコアFF7リユニオンを4章までクリアしたましたので軽くファーストインプレでも。

PSPで15年前に発売されたクライシスコアFF7。当時としてはFFシリーズとして珍しいアクション風RPGで、当時PSPでクリアしたのですが、さすがに15年前となると詳細は忘れてしまったのですが、ストーリーの内容もゲーム内容的にも完成度が高かった思い出があるので、楽しみにしてました。特にFF7REMAKEをプレイしたけどクライシスコアはやったことがないという人が多いと思いますので、そういった方におすすめ出来る内容かと思います。FF7_0みたいな位置づけですからね。


◆HD化されたグラフィック

今回リマスター化に当たって、キャラクターモデルや背景モデルを一新したようです。一見するとFF7REMAKEのクオリティーに近いと感じますが、実際に触ってみるとやはりPSPのグラフィックリソースをベースにしているので、ちょっと古くさいなと見えてしまう部分もあります。

モーションに関しては特にそこまで直してないのかな？と。バトル中のモーションは手を入れてるかもしれませんが、その他のイベントシーンなどは古くささを少し感じます。特にフェイシャルだと口の動きが少なめだったりずれているように感じる動きもあったりして。ただ、重要なイベント、カットシーンに関してはモーション、カット割りなどさすがのクオリティーなのでご安心を。

またプリレンダ動画に関しては容量の問題で圧縮したのか、少しノイズ感というか解像感が低いと感じられ気になりました。HD化された実機のゲーム背景の方がローポリではあるもののくっきり写るのでムービーよりきれいと感じてしまいます。ムービーが終わってゲーム画面に戻ったときに少し違和感を感じましたが、そのうち慣れるでしょう。

見た目に関して、フルHDがベースかと思われるのでPS5とSwitchでも大差はなさそうな気がするのですが、PS5だと60フレームで動くようなので操作感を考慮し、今回はPS5版を購入しました。


◆フルボイス化

PSP版は重要なシーンのみボイスが付いていたようです。もう覚えてないので、フルボイスに近い印象はありましたが。今回は街の人などいわゆるモブキャラにもボイスが付いたようで、試しにいろいろな街の人に話しかけてみましたが、全員ボイス再生されていましたね。ただ、モブキャラだと先ほどの指摘したリップシンクの動きが少ない問題が顕著で、モブキャラの会話モーションもちょっと手抜きされた感があるので、古くさいなと感じます。

ボイスと言えばGACKT演じるジェネシスですが、今回も追加収録したのか？と気になっていたのですが、ジェネシスに関してはPSP版の時点でフルボイスだったようで、今回GACKTの追加収録の必要はなかったようです(笑)。


◆システム改良

システム面でも改良がされているようで、カメラの操作が可能になって、フィールドでのダッシュ移動、行き先のアイコンが表示されるようになったようです。今だと当たり前の機能となってますが、PSP版だとカメラ操作なかったんですね(汗)。あとは難易度ハードも追加され、プレイ中でも変更可能になったようです。

UIもFF7REMAKEに近い感じのデザインに修正され、見た目はかなり今風になりました。

行き先アイコンも追加されたようですが、近寄らないとアイコンが表示されないので、結局2Dマップを開く必要があり、誘導に関してはもう一歩と思えるのですが、マップが狭いので迷うことはないかと思います。

ただ、PSPというハード制約とモバイルという面を考慮してマップが狭くて遊びやすくなるように設計されていたかと思うのですが、現世代機で遊ぶとマップが狭い分サクサク進行するのですが、ダッシュも追加されたこともあり敵とのエンカウント率が多いと感じてしまいます。ちょっと歩いただけでイベントあるいはバトルが発生してしまうので、ちょっと忙しく感じます。またゲームの進展のつなぎが急な展開に感じ、この辺は古いなと思えてしまいます。というかFFシリーズとしては少し雑に感じるゲーム進行かもしれません。



◆バトルの改良

バトルに関しては通常技が連続して出せるように気持ちよく改善されていたり、見た目や操作感がFF7REMAKEに近い感じになっています。

技も気持ちよい物が多く、爽快感はあります。マテリアを6個装備できて、魔法や技を6種類使い分けできたり、ガードや回避、アイテム使用もできるので、使うボタンが多く少し慣れが必要かもです。

ガードや回避はさらに慣れが必要と思えます。敵の攻撃の前兆を見て反応しても間に合わないことが多く、回避よりまずはガードをするようにしたらいいかなと思いました。回避できればダメージ0なんですけど、ちょっと難しい。

ただデジタルマインドウェーブというスロット技がありまして、バトル中常にスロットが回っていて、なんでこんなギャンブル技が・・・と最初は興ざめなのですが、このスロットがそろうと強力な技が使えたり、召喚獣が呼び出せたり、MP消費0など強力なアシストが発生し、かなり手助けしてくれるシステムになります。少しバランス崩し気味と感じるぐらい強いです。

意外とMPが0になって、さらにポージョンもそこをつきたという状況になることもあるのですが、このデジタルマインドウェーブでMP消費0が出てケアルが使えるようにあり助かった、なんてこともあります。

バトル中の不満は少なめですが、問題なのがエンカウント方式ですね。先ほどマップが狭いのでエンカウント率が高いの気になるのですが、マップがリアルな見た目なのに敵がマップ上にいなくて突然エンカウントするのは、今時だとかなり違和感やストレスを感じます。ここをシンボルエンカウントに変更すると、敵の動きの演出なども行う必要も出てきてかなり工数が発生しそうなので、さすがにそこまで手を入れることは出来なかったんでしょうね。


◆ストーリー

なんといってもクライシスコアのいいところはストーリーでしょうか。ザックスの軽いノリにこれが本当にFFの主人公でいいのか？と不安を覚えるかもしれません。しかし、FF7の前日譚となりますので、FF7で少し語られた部分を実際のゲームで触ることが出来る時点でとても魅力的。若い頃のFF7キャラが登場するのもとても楽しく、特にセフィロス、クラウドに関してはFF7とは別の人間と思えるほど。

エアリスやクラウドとの関係もファンなら目を離せないというか必見(笑)。

FF7REMAKEではなく、原作のFF7をクリア後にプレイしたほうがいいというのがちょっと敷居が高いですが、クリア済みならかなり楽しめるかと思います。

しかし、シナリオ面でも古くさいところは残っていて、とても古くさいNPCとのお使いがメインシナリオに組み込まれていたり、フィールドマップがないので話の進行が飛んでしまってみえる箇所などなど。

あと、基本的にシナリオは一本道ですが、ミニゲームやクエストなど寄り道要素もかなり多く、遊び込みの要素も用意してあります。

と、言いたいのですが、クエストはかなりボリュームがあるのですがどれも淡泊で、すぐに消化できてしまうかもしれません。淡泊なのでやらなくていっか？という気にもなってしまうのですが、召喚獣の入手や貴重なマテリアなどとても重要な物がこっちで入手できるのがまたなんとも(汗)。


◆まとめ

見た目はリファインされて、静止画を見る限りだとリメイククオリティーに見えるかもしれませんが、中身はPSPで古い部分はそのままになっているほうが多い・・・やはりリメイクではなくHDリマスターなんだと実感しました。ただ、ここまで手を入れるリマスターもそうないと思うので、タクティクスオウガに続いて、かなりの力作と言えるでしょう。

FF7をプレイしたことがない人にもお勧めなのですが、やはり絶対にFF7をクリアしてから、クライシスコアをプレイすることをおすすめします。FF7REMAKEクリアのみだと・・・ちょっとあかんですね(笑)。

ちなみにボリュームが少なめで寄り道せずに遊んだら10時間ほどでクリアできてしまうので、ゲームに時間が割けない人にもお勧めできるかもしれません。ちょっとくどいですが、くれぐれもFF7クリアしてからクライシスコアを遊んでくださいね(笑)。

あ、ちなみにP900iV使用してた人もクライシスコアおすすめです(笑)。